
タレント・神田うの(37)とヒップホップMC・Zeebra(41)が21日、都内にて開催された、映画『ネイビーシールズ』(監督:スコット・ワウ、マイク・マッコイ/配給:ギャガ)プレミアイベントにて、本作出演者で現役シールズ隊員のローク・デンバー少佐とともにトークショーを行った。
イベントでは、まずはデンバー少佐がステージに登壇。本作のキャストとしては、ファーストネームの『ローク』のみがクレジットがされているが、映画撮影時は現役のシールズ隊員・ローク大尉、その人である。『主演:米海軍特殊部隊<NAVY SEALS>』と書かれる本作、出演するシールズ隊員はすべて本物の現役隊員で、描かれるストーリーはフィクションながら、登場する兵器や火器は全て本物。交戦シーンをふくめ、全て実弾使用という、前代未聞のリアル戦闘アクション・エンタテインメントとして全米を熱狂させている。
先月まで現役隊員だった少佐は、今回が初来日。「食事もおいしいし、今朝は皇居をジョギングしたよ」と日本を満喫している模様。本作については、「最初に話しを聞いて、シールズに出演オファーがあった時、自分から出ると言う隊員はもちろん1人もいなかった。実際のオペレーションを公にするということに疑問を感じていた」と、コメント。しかしながら、両監督からシールズ隊員がどうして厳しい任務に耐えているのか、また何が決意の源なのかを描きたいという話を聞いた隊員たちは協力を承諾、海軍が全面的に協力し、撮影では何がリアルなのかの判断が全て隊員たちの手に委ねられ、本作ができあがったという。
トークゲストとして登壇した、うのは、この日は映画のイメージに合わせたミリタリーを感じさせるミニワンピースにシャツジャケットをコーディネートしたファッションで、颯爽と美脚を披露。Zeebraもカモフラージュ柄のTシャツでイメージを合わせる。映画を観ての感想を尋ねられた、うのは、「今までの“ドンパチ”っていう戦争映画とはまったく違いますね。出ていらっしゃるのが本物の隊員っていうだけでなくて、すべてのものに本物を使用しているのでクオリティーも高くてリアルです」と興奮気味。続けて、「戦争映画のつもりで観ていましたが、実は家族の絆を描いた“家族映画”。家族を、そして、国を守るために戦場に出かけていく夫を優しく送り出し、ドアが閉まったら泣いている奥さんの姿には感動しました」と語る。
「本当の男のカッコ良さと強さを思い知らされた気がしましたね。男性は愛する家族を守るために戦うもの、守るべきものがある男性はとても素敵です」と、映画の見どころについてもしっかりとPR。また、うのが、ゲストとして同席している少佐の印象を「強そうですね。女性なら、こういう人に守ってもらいたいですよね」というと、屈強なシールズ隊員である少佐も感激した模様で、ニッコリと笑顔を見せる場面も。
描かれる家族愛について感動したという、うのは、昨年10月に第一子となる長女を出産しママになっているが、母親になる前とあとでは価値観も大きく変わったそう。「結婚して子供が生まれて、愛する主人もいて。私にも守るものができた。守るものができると、私がもし映画の隊員の立場で、夫や子どもも置いて戦場に行かなければならないと思うと、もう胸がちぎれそうです」と、心境を述べると、「主人にも、戦う姿勢を日々感じています。ありがたいです」と、感謝の気持ちを。
子育てについては、「楽しくさせてもらっています。仕事に行くときはエレベーターまで見送りしてくれるんですよ、帰るとすごい喜んでくれますし」と、笑顔で話したが、いずれは共演?との質問には、名前も公表せず、ブログなどでは『こうのちゃん』と呼んでいる愛娘については、「これからも名前は非公表。私だけの娘じゃありません。主人の子であり、お互いの両親の孫でもあるので、公の場には出さないです、これからもずっと、このまま育てます」と、芸能界デビューを否定、しっかりと愛娘をを守る“母”の顔を見せた。
Zeebraは、「家族や、いろいろなことを背負って最前線に出て行く気持ちを歌えたら良いなと思って、作りました」と想いを込めて今作のTVスポット用イメージソングを書き下ろしたそうで、曲を聴いた少佐は、「彼の作品は、外側はクールでタフだが、中身は暖かいというシールズの心を表している」と、絶賛。また、Zeebraは、「オレには腹違いの弟がいるんだけど、そのうちの2人はニューヨーク在住でアメリカ軍なんだ。だから、奴らが家族を置いて、家を出ていく気持ちは身にしみる」と、映画の隊員同様に、自分が体験している気持ちを述べる。自身も子供を4人持つ父親の身とあり、「今年の夏は、上の子が留学から帰ってくる。夏休みの宿題とかもありますね。下の子は小学生だからまだ教えられるけど、上の子はオレの学歴を上回ってるから、逆に教えてもらってますよ」と、パパに戻った笑顔を見せた。
イベントでは、少佐が射撃のテクニックを2人に伝授するということで、祭りなどで見かける射的ゲームを行うことに。「ポテトチップスの大きな袋が狙いやすいけど、子供が2人いるからぬいぐるみを狙うよ」と言った少佐は、命中させるも的が倒れず。「これはきっとのり付けしてあるに違いない」とジョークを飛ばし、うのと、Zeebraに構え方を指導。その甲斐あって、2人とも見事に的に命中させて大喜びすると、「シールズが撃つ時は、必ず向こう側から敵が狙っているから撃つのです。死んだポテトチップスなんか撃たない」と、ジョークで報道陣を笑わせ、賑やかにイベントを終えた。
映画『ネイビーシールズ』は、6月22日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかで全国公開














