「高齢者ライフスタイル構造基本調査2023年」が示す、高齢者の健康習慣とインターネット利用の最新動向|News Lounge

株式会社日本能率協会総合研究所が実施した「高齢者ライフスタイル構造基本調査2023年」は、高齢者の健康維持習慣やインターネット利用に関する興味深いデータを提供しています。

調査概要

調査名：「高齢者ライフスタイル構造基本調査2023年」調査期間：2023年10月12日～10月25日調査対象：60歳～90歳の男女調査方法：郵送調査回答者数：2,500名詳細URL：https://www.jmar.biz/report2/6090lifestyle_2023/

この調査で注目すべき点は、高齢者の健康維持と老化予防のための習慣です。約6割の高齢者が口腔内の清潔を保つことを重視しており、これが最も一般的な健康習

慣として挙げられています。また、十分な休息や睡眠を取ること、栄養バランスの良い食事、軽い運動やウォーキングなども、高齢者の間で広く実践されていることが明らかになりました。

特に女性では、健康維持や老化防止に対する支出意欲が増加しています。80代前半の女性では、支出意欲が約8ポイント増加していることが注目されます。この傾向は、女性が年齢を重ねるにつれ、健康や美容への意識が高まっていることを示していると考えられます。

2023年の調査結果は、高齢者の間でインターネット利用が拡大していることを示しています。特に女性の80代前半では、約半数がインターネットを利用しており、2018年から2023年にかけてその利用率が顕著に増加しました。

高齢者の中で、インターネット利用者の「LINE」利用率は8割に達しており、「YouTube」の利用率も6割になっています。一方で、「TikTok」の利用率は全体の1割未満となっており、高齢者の間ではまだ普及していないようです。

「高齢者ライフスタイル構造基本調査2023年」からは、高齢者の健康意識の高まりとインターネット利用の拡大が読み取

れます。特に口腔衛生への関心の高さや女性の健康・美容への支出意欲の増加は注目に値します。また、インターネットやSNSの利用率の増加は、高齢者のデジタル化の進展を示しており、今後のマーケティング戦略において重要な指標となるでしょう。