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「ハードボイルドだど」のキメ台詞で知られる内藤陳さん死去

 コメディアンで俳優の内藤陳さんが28日午後に、食道がんのため亡くなったことが30日、分かった。75歳だった。

 内藤さんは東京都生まれ。父にプロレタリア文学作家の内藤辰雄さんを持つ。1962年にストリップ劇場のコメディアン仲間の井波健さんや成美信さんと、お笑いトリオ『トリオ・ザ・パンチ』を結成。メンバーは入れ替わったが、独特のギャグで注目を集め、「ハードボイルドだど」の決めぜりふで知られていた。

 31日付のスポーツ報知、デイリースポーツ、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、日刊スポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、07年1月に直腸がんが見つかったが、それまではハイライト60本を吸い、バーボンウイスキー「フォアローゼズ」のボトルを1本あける毎日だったため、「酒もたばこも好きなだけやり、自由気ままに生きた。がんがあっても不思議ではない」と語ったエピソードもあるほど。

 栄養失調状態だったが、体力を回復。2月に手術を受けて人工肛門を付けると、その後、コメディアンとして舞台に戻っていた。

 葬儀は近親者のみですでに済ませているといい、喪主は弟の黒瀬功氏が務めたという。

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