人気アイドルグループ『AKB48』の“ゆうこ”こと大島優子（23、チームA）が8日、都内で行われたボイスキャストとして出演するアニメ映画『メリダとおそろしの森』（監督：マーク・アンドリュース／ブレンダ・チャップマン／配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン）の公開アフレコ会見に出席し、「卒業宣言」を、あらためて否定した。
6月6日の「第4回AKB48選抜選挙」にあたって、YouTube上に開設された公式チャンネル「AKBアピールコメント Channnel！」で、「AKB48は世代交代の時期に入っていると思う。今年の総選挙がセンターのラストチャンス」と神妙な面持ちで語ったことが、インターネット上などで、“卒業宣言か”と騒動になり、6日更新した自身のブログで、「卒業」を否定し、真意を説明。
スタッフが、「今日は、映画に関する質問以外は…」と制止の声が入るが、「ブログでも書かせていただいたように卒業宣言ではないので、（ファンの）皆さま安心してください」と、自らの口であらためて否定した。
同アニメ映画は、太古の魔法が息づくスコットランドの神秘の森を舞台に、王女・メリダの冒険を描く、結城とファンタジー・アドベンチャー。ゆうこは、主人公の王女・メリダの日本語吹き替え版の声優を演じる。
主人公の王女・メリダに合わせたという涼しげな薄い水色のワンピースで登場したゆうこは、母親が決めた花婿候補3人の中から選ばなければならないということに、反発するというシーンの公開アフレコに挑んだ。
ゆうこは、マスコミに囲まれながらのアフレコに、苦笑いを浮かべながら、「はぁ?」と、ひとつ大きなため息をつき、胸を押さえて緊張を鎮めると、映像が流れたとたん、「女優」のスイッチが入る。役に入り込み、感情表現豊かにセリフを発していく。弓を引くシーンでは、実際の映像に合わせて、ドレス破るような動きを入れながら声を合わせていく。
難しいといわれる「ウッ」という息遣いなどのシーンも、「動きを自分の中でも再現し、イメージしながら、声がどう出るか、日々の生活でも意識して声優に挑戦している」と、リアル感を持たせるように工夫しているそうだ。
ディズニー／ピクサーの作品で、主役のボイスキャストに決まった感想を、「『トイ・ストーリー』が好きで、みなさんキャラクターにあっている。（役に）なりきっている。声や声優にひきこまれているイチ視聴者だったので、夢のよう」と、感慨深げに語った。
この作品で、ハリウッド初進出となるが、「ハリウッド映画と聞くと萎縮するので、感じないように、リラックスして、メリダを感じながらやってます」としながらも、「距離感がつかめないというか、メリダとお母様がどれぐらいの距離でしゃべっているのかが、なかなか難しい。距離感で（声の）出し方が変わってくるから、どうやったらいいだろう。難しいけど、そこが楽しいですね」と、まだまだ試行錯誤な様子。
メリダの性格は、「自然体なところ。髪の毛ボサボサでも気にしないし、活発に動ける服装など、王女様という風格に結びつかないところが彼女の魅力。少女と大人の女性の間をさまよっている年ごろ。どういうふうに成長していくんだろう」と、メリダに興味津々のようだ。
共通点を問われると、「自由奔放でお転婆なところが似ている。お母さんより、お父さんに、『控えめでいなさい』などと、小言を言われるほうなので…。メリダの言動を見てても気の強いとこ、女の子を隠しながらも（女性の部分を）持っているところは似ているかなぁ」と、苦笑い。
もし、森の魔法を使えるとしたら、「森の魔法なので、動物と会話できるようにさせたいです。（飼っている）うさぎの気持ちがわかるかなぁと思うので…そうなったら、愚痴言っていると思いますよ」と笑う。
さらに、魔法を人間にかけるとしたら、「自分自身に、永遠に魔法を使えるようにかけたいです。そしたら、どんな対象にかもかけられる」と、無難な発言。
最後にゆうこは、「ディズニー／ピクサーの作品のキャラクターは皆さんに愛されるキャラがたくさん生まれていて、メリダはお転婆、勝気、男勝りではあるけれども、母親を愛していて、どうにか抜け出したい。前に進みたいという力強さを持っている女の子。愛されるキャラになるように、緊張しながらチャレンジしているので、ご楽しみに覧ください」と、PRした。
ストーリーは、王女でありながら自由に生きることを夢見るメリダが、その夢をかなえようと“森の魔法”を使ったために、王国は滅亡の危機にさらされてしまう。彼女は王国を救うことができるのか？
同アニメ映画は、7月21日より全国公開予定
