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宮崎あおい、26歳のセーラー服姿に「照れくさい」

「とても新鮮な映画」

 女優の宮崎あおい(26)が6日、都内の新宿ピカデリーで現在公開中の映画『わが母の記』(監督:原田眞人/配給:松竹)の大ヒット舞台挨拶に俳優の役所広司(56)と原田眞人監督と登場した。

 数々のベストセラーを世に送り出した昭和の文豪・井上靖。彼が家族との実話を元につづった自伝的小説が新たな日本映画としてスクリーンに登場。井上自身をモチーフにした作家・伊上洪作(役所)は、幼いころの記憶から“母に捨てられた”という思いを抱いていた。しかし、父が亡くなったことをきっかけにずっと距離をおいてきた母(樹木希林)と向きあうことになる。次第に失われ行く母の口から伝えられる50年の想いが母と子をつないでゆく…

『わが母の記』大ヒット舞台挨拶

 伊上の三女役を演じた宮崎はゆったりとした白のブラウスに赤いプリーツスカートというシックな装いで舞台に登場。そんな宮崎を役所は「今日は“わが母”の希林さんの毒舌が聞けないのは寂しいですけど、可愛いあおいさんが来てくれました」と“娘”を紹介。宮崎は「26才になるんですがセーラー服から始まるのでちょっと照れくさいかなと思ってたんですけど、気持ちも若くなりますし動きも若くなりました。自分の中でスムーズに歳を重ねていけた」と恥ずかしそうに語った。

 先日、芸術や学問で功績を残した人に贈られる紫綬褒章を受賞した役所は「監督とお互いに歳をとりながら若い世代や高齢者と楽しめるものを一緒に作っていきたい。映画っていうのは世界中を駆けまわってくれて、日本人や、日本という国を理解するにはとてもいいもの。下手な外交よりとても有効な手段だと思います」と感慨深く語った。

 初めての原田監督と映画になる宮崎。「クランクインする前から、前に撮っていた作品の共演者の方から『素敵な方ですけど、大変ですよ』と伺っていたんですけど…」と語ると原田監督からは「誰?」と鋭い質問。宮崎は「堺(雅人)さんです。名前出しちゃった、ごめんなさい」と思わず苦笑い。宮崎は「緊張してたんですけど、とても丁寧に細かく表情だったり動きを指示していただいた。映像を見たとき『あれはこういう意味だったんだ』と感じることができて、終わって改めてすごい方なんだなと想いました」としみじみ語り「撮影中も思ってましたけど」と続けて笑いを誘った。

 日本でも公開1週間で観客動員50万人した同作は『第35回モントリオール世界映画祭』で審査員特別グランプリをはじめ、釜山、シカゴ、ハワイ、インドと世界中で高い評判を集めた。チェコで行われる『第47回カルロビバリ映画祭』での招待上映が決まったことが発表されると、宮崎は「すごい事になってるんだなと改めて嬉しい。とても新鮮な映画を観たという感じがしたんですね。こんな日本映画があるんだと想いました」と感激。原田監督は「日本映画の古典、昭和の映像を今の技術で蘇らせて、若い世代にも大人の世代にも古き良き部分を味わってもらうには一番いい映画」と胸を張っていた。

 大ヒット全国ロードショー!

宮崎あおい
役所広司
原田眞人監督
『わが母の記』大ヒット舞台挨拶
『わが母の記』大ヒット舞台挨拶
『わが母の記』大ヒット舞台挨拶
『わが母の記』大ヒット舞台挨拶
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