アリスプロジェクトに所属するアイドルによる恒例ライブ『シバポップフェスティバルVol.43』が5日、都内・芝浦TIALAで開催され、メタルアイドルユニット・『アリス十番』が会場を沸かせた。
『Prism』、『チェリーブロッサム』、『ぴゅあふる』のメンバーを中心とした複合ユニットで、ライブ中にヘッドバンキングや客席にダイブしたり、ヘビーメタルの要素を取り入れたアイドルとして、話題の『アリス十番』。6組のトリを務め、例のごとくファンが作ったアーチをくぐり、ジェイソンマスクで登場した。
『ぴゅあふる』の楽曲である「夏だね☆」では、メンバー全員がタオルを振り、場内が大熱狂！ ゴムボートに藤崎麻美(22)が乗り、ファンの群れが大海原となり、まるで神輿のようにかつぎ続け、会場が一つになって夏を体現してみせた。
『ちい散歩』(テレビ朝日系)のEDテーマにもなった「believe road」では、メンバー全員がジェイソンマスクをつけて歌い、ヘッドバンキング！ 女性アイドルらしからぬ一面を見せたかと思えば、希望が込められた歌詞が詰まった「負けないで」など全5曲を披露し、幅広いパフォーマンスで盛り上げた。
また、恒例の客席へのダイブも行われ、観客がしっかりとキャッチ！ メンバーを抱える際は、手の平ではなく甲を上にというルールがあるらしく、いまだにダイブでメンバーがケガしたことはないという。この日も『アリス十番』とファンは強い信頼関係を見せつけた。
『アリス十番』のほか『ポイサン委員会』、『Prism』、『チェリーブロッサム』、『ぴゅあふる』、『麻友美withほわいと☆milk』の6組が出演。岐阜県下呂市出身で、下呂温泉ふるさと観光大使を務めている麻友美(20)は、「ゲロゲロゲロゲロ?！」とコール&レスポンスする奇抜な「下呂っ娘☆きゅるん」など3曲を歌い上げた。
麻はグラビアアイドルとしても活動しており、現在、『アイドルの穴2012 日テレジェニックを探せ！』(日本テレビ系)で、生き残りをかけ、奮闘中。「本気で日テレジェニックになりたくて、有吉(弘行)さんにぐちゃぐちゃにされながらも、頑張ってます。いま20人の中に生き残っているので、ぜひチャットに来てください！」と呼びかけ、「もし落ちたときは優しくなぐさめてください」と、キュートに甘えてみせる。
また、元『アリス十番』メンバーだった麻だが、自身の口から今月13日の『シバポップフェスティバル』で、『アリス十番』に復帰することも発表！ この日は、左足首靱帯部分断裂のケガで休養中のメンバー・森カノン(22)も客席からライブを見つめ、麻の「ヘドバンの練習してるけど、本番でぶっ倒れる可能性がある」というコメントに笑顔を見せた。
ライブ終演後、『アリス十番』から、この日出演した“世界一ピンクが大好き”藤崎、“アリス十番の総長”月村麗華(25)、“ワンワン大好きリーダー”桜のどか(21)、“ニコニコ動画大好き”桐谷真央(18)、“二股しない塩谷(しおたに)”塩谷彩香(19)、“ミニエンジェル”早瀬愛夢(21)、“貧血担当”渡辺まあり(22)、“ポロリ担当”立花あんな(20)の8人が囲みに応じ、月村が「苦労してきただけに、絆はバッチリです！ どこにも負けません」と、チームワークの良さをアピール。
この「苦労してきただけに」とは、今年3月、『アリス十番』のメンバー3人がファンとの交流が発覚し、解雇されたことを指すが、メンバーからは出てくるのは前向きな言葉ばかりで、明るい雰囲気が絶えない。とにかくタフだ。2月にビートたけし(65)が司会を務める『情報7days ニュースキャスター』(TBS系、土曜・午後10時?)で取り上げられたことについて聞いてみると、「メンバー全員がツイッターのアカウントを持っていて、“アリス十番”で検索してくれた人をフォローしまくった」(月村)と激白！ その結果、一気にフォロワーの数が増え、ツイッターのホットワードに“アリス十番”が出てくるようになったという。
『シバポップフェスティバル』は今回43回目を迎え、もはや恒例ライブとなったが、藤崎が「最初は全然スカスカだった」と、初期の頃は観客も少なかったよう。だが、リーダーの桜が「ファンの人が友達を連れてきたり、だんだん増えてきのがわかって、凄く嬉しい」とライブの盛況ぶりを実感していた。
今後、『アリス十番』は6日に千葉中央公園で無料ライブ、13日に『シバポップフェスティバル』、24日に『恵比寿A-LIVE』など多数イベントに出演。桜が25日、1stDVDをリリース、渡辺が『TSUTAYAプリンセス』のセミファイナリストで奮闘中など、個人としても精力的に活動している。
