鳥取県といって思い浮かぶのは、「鳥取砂丘」「二十世紀梨」「ゲゲゲの鬼太郎のふるさと(水木しげるロード)」「名探偵コナンのふるさと(鳥取砂丘コナン空港)」「因幡の白うさぎ」だろう。
だが、実は、鳥取県は住みやすい県として注目を集めている。月刊誌『田舎暮らしの本』(宝島社)の「2016年 住みたい田舎ベストランキング」で、総合第1位に岩美町が、総合第9位に鳥取市がランクイン。また、東洋経済新報社が毎年発表している「住みよさランキング」の「安心度」部門で倉吉市が3年連続全国1位になっているのだ。
このことを示すように、2015(平成27年度)年の鳥取県への移住者数が年間1,952人(1337世帯のうち988世帯が1人住まい)で過去最高を記録した。(編注:転勤者や出産に伴う一時帰郷者、進学による転入などは除いた数字)(※1)
市町村別の移住者数は、最多は米子市の480人、鳥取市334人、倉吉市185人、琴浦町173人、南部町125人、岩美町122人。移住者の年齢は、世帯主の20代以下が603人(45・5%)、30代が336人(25・4%)で、30代以下が全体の70%超を占める。30代以下の移住の理由は、「退職・卒業などによる帰郷」、「結婚・子育て」の順に多くなっている。14年と比較すると、Uターン者は675世帯で42・4%増、Iターン者は563世帯で74・3%増となっている。
※1:元気づくり総本部元気づくり推進局とっとり暮らし支援課調査
さらに、鳥取大学が鳥取市への移住者を対象に行った『鳥取市の生活環境が移住定住者の健康に与える影響に関する調査研究』によると、鳥取市での生活環境は「人が少なく」、「自然が豊か」で「水や食べ物が美味しい」と印象深く感じ、その結果「精神的安定」や「心のゆとり」が生まれ、健康を促進する働きがあると推察されている。
そんな人にやさしい“マチ”への移住定住を推進すべく鳥取市では、「カロリーオフより、糖質オフより、ストレスオフ」をキャッチフレーズに、「すごい!鳥取市 ワーホリ!」と銘打ち、PRをスタートさせた。
これは、都会暮らしを捨て、いきなり見知らぬ土地へ引っ越すのは勇気がいるし、仕事(学校)も含めた生活環境や対人関係など、不安がいっぱい・・・。そこで、鳥取市でのリアルな生活(まち・ひと・しごと)を体験する中で、自然と不安要素が払しょくしようという取り組み。
実際に都会の若者が2泊3日で鳥取市での生活を体験する模様を収めたドキュメンタリー動画を特設サイトに公開。首都圏に住む見ず知らずの男女3名の若者が鳥取市を訪れ、鳥取市への移住・定住を考えている人が利用できる居住体験ハウス「KTハウス」を拠点に生活しながら、鳥取市での就業体験や市民との交流を体験。鳥取市での生活や、実際に鳥取市へ移住した人との触れ合いを通して、3名に起こる心境の変化を描いていく。
1日目
2日目
最終日
鳥取市が移住定住希望者に向けた鳥取市の暮らしが体験できる「あなたのための“鳥取体験ガイド”」を実施している。8つのコースから選ぶことができ、住まい探しや仕事探し、グルメ体験や自然体験など様々なことが体験できる。
■ 鳥取体験ガイドプラン一覧
①住まい探しプラン
・空き家物件のご案内
・鳥取県宅建協会アドバイザーの住宅事情の話
②仕事探しプラン
・誘致企業の建設地巡り
・鳥取市無料職業紹介所相談員の雇用情報の話
③子育て環境体験プラン
・自然を生かした保育を行っている森の幼稚園を一日体験
④鳥取グルメ満喫プラン
・季節の果物狩り(梨狩など)
・海の幸・山の幸で満腹
・白兎、かわはら道の駅巡り
⑤鳥取遊び体験プラン
・出合いの森で昆虫採集
・鳥取砂丘でジオパーク研究
・わらべ館・かにっこ館・こどもの国
・ジオパークの白兎海岸海水浴満喫
⑥のんびり・ゆったりプラン
・市街地・山あい・海辺・秘湯温泉まったり
・マイナスイオン吸収 雨滝めぐり
・日本一の池 湖山池遊覧とナチュラルガーデン
⑦鳥取穴場プラン
・移住定住コンシェルジュのおすすめマル秘ツアー
⑧すごい!鳥取市ワーホリ プラン(※新たに追加)
http://www.city.tottori.lg.jp/worholi/
・リノベーションスクール
・就農舎
・お試し定住
・子育て支援
・職業紹介
※上記および、その他移住に関する取り組みの説明・相談・支援策や、要望に応じて体験も可能。
■実施概要
期間:平成28年9月~11月のご希望日 (希望日に沿えない場合あり)
体験内容:自由にプランを選び、移住定住コンシェルジュが2日間、専用自動車で現地を案内
行程:例(1日目)鳥取空港に迎え→ガーデンへご案内→プラン開始→宿泊施設まで送り
(2日目)宿泊施設に迎え→宿泊施設周辺のまちなみ散策→プラン開始→空港まで見送り
移動:ガーデン専用自動車使用(3名まで乗車可能)
経費:ガイド料は無料
※自宅から鳥取までの往復交通費、飲食費、宿泊費、入館料等、個人に掛かる経費はすべて個人負担。
補助制度:事前に鳥取県の「鳥取移住メンバーズカード」に登録すると、滞在中に特典利用が可能。
申込み先:下記連絡先へ問い合わせ。
・鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口
フリーダイヤル:0120-567-464/TEL:0857-20-3184
「すごい!鳥取市ワーホリ!」Webサイト:http://www.city.tottori.lg.jp/worholi/