俳優・玉木宏（36）、小倉久寛（61）、吉田栄作（47）、女優・広瀬アリス（21）、石田ひかり（43）が11日、東京・新宿バルト9で映画『探偵ミタライの事件簿 星籠（せいろ）の海』（監督:和泉聖治／配給:東映）完成披露イベントを和泉監督（69）とともに開いた。
作家・島田荘司氏が生み出した人気の御手洗潔シリーズがついに実写映画化。和製シャーロック・ホームズとも称され、難事件にならないとやる気を出さず、謎にぶつかると楽しげな、美しい変わり者・御手洗を島田氏が唯一認めた玉木が演じる。
玉木は御手洗がIQ300の天才であることを意識していたようで、「一生懸命臨んで、そうなるように頑張りました」と、役に近づけるよう努力していたのだとか。さらに、御手洗へ「僕の周りにもいない常人離れしています。でも、時折見せる人間らしさや、難解な事件を鮮やかに解くという姿もあるので、御手洗ファンは多いんじゃないかなと思うんです」と、分析。
原作にはないヒロインを演じた広瀬へ、御手洗の魅力はどこかと質問が飛ぶと、なぜか困り顔。すると玉木は、「さっき、楽屋で、『私まったく魅力を感じないんです。どうしよう』って言ってましたよ」と、暴露し観客は大爆笑！それだけ追い詰められても言葉が出てこない広瀬を見かねて、石田が「スピーディーとか…」と、助け舟をだし、それを反復して乗り切ることに。
こんなことがあったからか、広瀬は玉木について、「撮影の合間に、よく玉木さんがゴキブリのおもちゃを投げてきたんです！『あさが来た』の波留ちゃんも投げられたと言ってて、まだやってるんだって思って」と、暴露して“逆襲”！小倉も「僕もやられた」と、乗っかり盛り上がるなか、玉木は「で、御手洗の魅力は？」と、やり返すなど、“泥仕合い”の様相でこの楽しげなやり取りにギャラリーも沸きまくっていた。
イベントでは、謎に挑むミステリー作品にかけ、キャストそれぞれの人生最大の謎は何かという質問も。すると玉木は、ハワイ島で体験したというポルターガイスト現象のことを語りだし、「ホテルが444号室だったんです。夜ベッドにもたれてテレビを観ていたらテレビがショートしちゃって。それで諦めて、本を読もうとしたらベッドのライトがボンって！結局、何も解明できてない」と、背筋の凍る体験を話し出す一幕も。
ポルターガイスト話は続き、玉木は、「朝ドラ中、大阪で生活していてそれから東京に3月の中旬ぐらいに戻ってきたんです。家をずっとあけていたんですけど、家の電気がある1箇所つかなかったんです。それで電気工事に入ってもらおうと思ったんですけど、1ヶ月ぐらいタイミングが合わなくて、予約を入れて、あした来てもらうとなったときに、電気が急につくようになったんです。こんなことあるんですね」と、首をかしげた。
しかし、そこで不思議な現象の話は終わらず、その後の舞台あいさつで、玉木以外のキャストがいよかんの大福を食べたという話や、刺し身の差し入れがあったという話題で盛り上がることとなったのだが、玉木は、「うそでしょ！？」と、ポカーン。広瀬や石田が玉木もその場にいたと強く主張していたが、「記憶にない！」と、さらなる不思議現象を話していた。
さらに、御手洗役へ、玉木は「原作ファンが多い作品と知っていましたし、いまこのタイミングで映像化されるというので、僕で大丈夫かなとは思いました。不安はたくさんあるんですけど、島田先生が喜んでもらえたらそれでいいんじゃないかということでやらせていただきました。島田先生も現場にいらして、誰よりも楽しそうにモニターをご覧になっている姿を見て、緊張もしましたけど、すごく嬉しい空間だったと思います」と、撮影当時の心情も交えつつ振り返っていた。
一方の広瀬は、撮影中について、「軽くホームシック気味になりまして、1人で部屋で寂しいと言ってて。（玉木さんに）ジャックという人形をもらった事件がありました」と話し、玉木は「事件？」とツッコむ。それでも、玉木は広瀬への評価は高いようで、「やるときはやる、しっかりした芯のある人だなって。中身が体育会系で、これをやってみてくれと言われたら、『はい、分かりました！』と、まずトライする姿勢で役をまっとうしようとする姿は偉いと思いました」と、コメントすると、広瀬は逆に焦り、「いつも何か言われていたので、ちょっとホッとしました」と、率直に話して笑わせていた。
玉木から「すごく上質なミステリーで、たとえば夜空に浮かんだ星空の点と点を一筆で結んでしまい、誰もが納得するような圧倒的な絵を描いてしまうような、とてもロマンティックなものが詰まっている作品です」とアピールしていた映画『探偵ミタライの事件簿 星籠（せいろ）の海』は、6月4日より全国公開！
