『東京・春・音楽祭－東京のオペラの森 2016－』説明会が25日、東京・上野で開かれ2016年3月16日から4月17日まで開かれる同音楽祭の魅力や見どころなどが明かされた。
東京の春の訪れを祝う、国内最大級のクラシック音楽の祭典で12回目の開催。オペラやオーケストラ、名手たちによる室内楽をはじめとする演奏会から、街中で通りがかりに楽しめる音楽との出会いの場まで、現在期間中には、約130を超える演奏が東京の春の街を彩ることとなる。会見には東京・春・音楽祭実行委員会 実行委員長 鈴木幸一氏、事務局長・芦田尚子氏、駐日イタリア大使ドメニコ・ジョルジ氏、上野観光連盟 二木忠男氏が出席した。
目玉の1つとしては、今年は日伊国交樹立150周年記念公演として、世界的なイタリア人指揮者リッカルド・ムーティ氏が率いる『ケルビーニ管弦楽団』の精鋭メンバーに、日本の若手トップ奏者たちが参加するオーケストラを特別編成。ヴェルディやボイトの傑作オペラから有名な序曲などを演奏し、音楽祭のオープニングを飾る。
続けては、昨年、国立科学博物館で開催され約400人が詰めかけ好評を博したという『ナイトミュージアム』コンサートが今年も開催。こちらは、映画『ナイト ミュージアム』シリーズ最終作『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』が公開された年ということにかけて行われた企画だそうだが、各フロアで時間ごとに演奏が始まるため、館内の展示物を鑑賞しながら音楽を楽しめるということで話題となり、今年も極上の音楽と展示物を楽しめるものになりそう。
ちなみに、芦田氏によると、東京国立博物館側もこの取り組みに興味を示しているそうで、まだ決定ではないが、2016年は国立科学博物館と東京国立博物館の2ヶ所での実現の可能性もあるようだ。
ほかにも、隠れた名演奏家へもフォーカスする企画や、恒例となっている『東京春祭ワーグナー・シリーズ』では、来夏のバイロイト音楽祭で『リング』の指揮が決まった名匠マレク・ヤノフスキ氏が登場となる。
『東京・春・音楽祭』ラストの4月17日には、東京文化会館・大ホールにて、20世紀最高と称されているデュリュフレの『レクイエム』を上演。英国の気鋭の指揮者レオ・フセイン氏、管弦楽・東京都交響楽団、合唱・東京オペラシンガーズがハーモニーを奏でる。
『東京・春・音楽祭－東京のオペラの森 2016－』は来年3月16日から4月17日まで開催！
