今月7日の広島戦をもって引退したプロ野球・中日ドラゴンズの最年長選手で知られる山本昌氏(50)と野球解説者の山崎武司氏(46)が21日、東京・台場のアクアシティお台場屋上駐車場で『「バック・トゥ・ザ・フューチャー」30周年アニバーサリー FUKU-FUKU×BTTF GO!デロリアン走行イベント』に登場し、司会はタレント・有村昆(39)が務めた。
いまなお愛される映画、『バック・トゥ・ザ・フューチャー(Part1)』(BTTF)誕生から30周年。さらに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2』の劇中で描かれた未来である2015年10月21日であることを記念したイベント。劇中の設定年でもある1985年からプロ野球選手として2015年まで30年現役で活躍した山本氏と球界のレジェンドで知られる山崎がゲストとなった。
会場には『BTTF Part2』で登場するゴミを使用して動くデロリアンが登場。こちらは日本環境設計の衣料品からバイオエタノールを生産するリサイクル技術で実現したもので、古着を燃料としているもの。内装も作品に合わせた仕様となるなど、本格的に作品世界に合わせたものとなった。
走行前のトークには『BTTF Part2』内の2015年に主人公・マーティーが着ていた衣装で山本氏が登場し、観客からは「昌さん!」などの声が飛ぶ。一方の山崎氏はマーティーの相棒で科学者のドクが着ていたツナギを着るはずだったが、「おなかが太くて、痩せられませんでした」と、苦笑いを浮かべてのものに。
デロリアンに乗り込んだ山崎氏は、「このままワープしそうですね。街中で乗りたいなぁ。これを見て『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をまた観たくなる人が出ると思いますよ」と、上機嫌で、山本氏も、「意外と乗り心地がいいですね。スーパーカーより居住性がいいしドライブもしやすそう」と、感想を漏らした。
そして、劇中と同じ16時29分に合わせて山崎氏運転により走行スタート!観客から歓声が沸き起こるなか、Uターンして戻ってきた山本氏は、「昔の自分に会ってきたぜという感じですね。素晴らしい体験をさせて頂きました」と、興奮気味で、山崎氏は「30年後のこの日にイベントできるかな。また30年生きられるかな」と、先を見据えていた。
終了後の囲み会見では、どこかそわそわしていた山本氏。「野球のときの会見と違うなぁって。もっとこじんまりしていたので、違和感だらけです(苦笑)。趣が違いますね。洒落てますよね。準備も洒落てるし、しっかりしてる。イベントは綿密にしているものなんだって。芸能イベントのデビュー戦は(有村に)リードして頂いたので、自分のなかでは上々のデビューですよ。帰って研究して、また呼んで頂けるように頑張りたい」と、人懐っこい笑みを浮かべる。
あらためて、30年という時間を振り返って山本氏は、「30年前はプロ野球選手ではなく、先生になっていたんじゃないかと思います。プロに入る前は大学に行って、先生になるのが夢だったので」と、しみじみ話しつつ、「野球は引退したんですけど、野球がしたくてしょうがないんです。野球が一番の趣味だったのかなって思ってます」と、しみじみ。
現在の球界は読売ジャイアンツの監督に高橋由伸(40)が候補となっていることへ、「もし高橋くんが監督になったら、セ・リーグの監督は僕より全員年下になるんです(笑)。時代の流れが早いんじゃないかって」と、実感を語りつつ、若い世代が台頭していることへ、「対決したときに、この選手楽しみだなとか、この選手すごいスイングするなとか伸びるだろうなと思った選手が、いまは楽しみになりました。(日本ハムの)中田翔選手はルーキーのときに対戦して三振を取りましたけど、すごいスイングしてるなと思って、ベンチに戻ってヒヤッとした思い出があります」と、行く末を楽しみにしている様子。
また、山本氏は自身の今後へ、「僕もドラゴンズなり球界でユニフォームを着れるように野球の勉強をしたいなと思っています」と、何かしらでプロ野球にかかわっていく意欲を見せていた。