女性3人組ボーカルグループ『Kalafina』が15日、東京・青海のヴィーナスフォート教会広場でニューシングル『One Light』（SMEレコーズ）リリース記念イベントを開き1000人が集まった。
12日から発売となった18枚目となるシングルで、その楽曲『One Light』は現在放送中のアニメ『アルスラーン戦記』の第2クールエンディングテーマとして親しまれている。
一般客も観覧可能なオープンスペースかつ、併設されたレストランからも観客が観覧しているという珍しいロケーションでのライブに。
まずはイベント恒例の公開リハーサル。『One Light』のジャケットと同じ装いで、手を振りながらにこやかに彼女たちが会場に現れると、観客は温かい拍手でお出迎え。
さっそく音合せで数小節声を合わせると、Keikoが忙しく動きまわってチェックへ。Hikaruは、初めてという今回の屋内会場について「天井が高いから声が通りにくいらしいからなるべくハッキリしゃべるようにします」と、苦笑い。Wakanaは、「この場所ですといくらでも（照明で）夜になったり朝になったりするので、不思議な気持ちになりますね」と、しみじみ。
そして午後2時、教会セットのセンタードアから『One Light』を歌いながら登場。ステージ前面いっぱいに出るテンションの高いパフォーマンスもあったりするなど、パワフルな歌唱で、歌い終えると割れんばかりの拍手が場内を包んだ。続けての『One Light』のカップリングの1曲『真昼』では、ピアノの切ない感じのメロディーが展開され、観客たちは聞き入っていた。
MCでWakanaは、「ヴィーナスフォートは初めてなので、楽しみに来ました。外は暑いですけれど、ここは少し涼しいかな？でも私はHOTです。Kalafinaの音楽をきょうは楽しんでください」と、アピール。
Keikoは同所の教会風セットに「ワンマンライブをやらせて頂いているときのような豪華なセットで歌わせて頂いてます。私たちも歌うときの佇まいがキュッとするような気分です」と、厳かな雰囲気を出した…かに見えたが、「後ろの方の人見えますか？たまに跳びます（笑）」と、茶目っけたっぷり。
話が楽曲に向き、『One Light』について、Keikoは、「主人公の心に寄り添った感じの楽曲です。歌詞に『名も無き…』という言葉が出てきて、心がこもるフレーズです。まだ何者でもないから、何者にでもなれるんだという自分の使命をまっすぐという感じの力強い楽曲になっています。（楽曲を）最初から最後までガシガシに歌っているひぃちゃんはどうですか？」と、Hikaruに振る。
「アップテンポの楽曲ですけど、言葉数が多いので、言葉が聞こえてくるように、単語としてとらえるだけではなくて、1文字1文字を置いていくような気持ちで歌っています」と、Hikaru。さらにKeikoが、「思い浮かぶ景色はどう？」と尋ねると、Hikaruは「レコーディングはその世界に入って歌うと決めているんですけど、自分が思い描いているのは、大地からの空なんですよ。空も夜空だったり、晴天だったり場面ごとに変わってます」と、ジェスチャーで実演し、Keikoは「地面ナメからの空！」と、あいづちを打つ。
そんなHikaruは『アルスラーン戦記』にハマっているそうで、「漫画とか読んだり、原作にも手を出していますけど、その情報からですね」と、想像を膨らませているそうだ。
一方、『真昼』について、Wakanaは、「ライブ感のあるレコーディングだったんです。意外と3人と演奏のピアノの方が一緒にという試みは初めてだったんです。息遣いもKeikoとHikaruが歌っているところを聞いてでした。今回初めてお客様の前で歌って別の景色になりました」と、裏話を。さらに、Wakanaは、「お客様を目の前にするとすごいライブ感」と、天然な感じで、Hikaruが「だってライブだもん！（笑）」とツッコんで場内はワッと沸いた。
そして、『One Light』の総括していKeikoは、「優しくなれる2曲だったと思います。私たちのいろんな音楽の一面が見せられる18枚目のシングルになりました」と、アピールしていた。
ラストは『歴史秘話ヒストリア』（NHK）の楽曲『symphonia』を歌唱し、熱気のままポスターお渡し会となった。
■セットリスト
M1：One Light
M2：真昼
MC
M3：symphonia
