2020年に向けて、ジャパニーズポップカルチャーを世界に発信するプラットフォームとなる『TOKYO IDOL PROJECT』(略称:TIP)の基幹コンテンツである『TOKYO IDOL PROJECT LIVE』Vol.2が、9日東京・六本木「ニコファーレ」で行われた。
様々なテーマを設定したマンスリーライブを行っていく『TOKYO IDOL PROJECT LIVE』。第2回目は、人気番組『アフロの変』(フジテレビ系、木曜日・深夜1時25分~)とのコラボレーションライブ。同番組MCで、ロックイベントでDJも務めるお笑いコンビ『ダイノジ』の大谷ノブ彦(42)がアイドルライブをプロデュースした。
出演したアイドルは、『ダイノジ』の大谷が独断でセレクトした“今最も熱い”アイドル4組。昨年、『スマイレージ』より改名した『アンジュルム』をはじめ、『あゆみくりかまき』、寺嶋由芙、『Dorothy Little Happy』と、いずれ劣らぬ実力派が集結した。
ダイノジの大谷がDJをしながらお客さんをお出迎え。「本編の前説、柔軟体操、準備運動」と言うと、大地洋輔(42)が「シムケンダンス」や「エアギター」パフォーマンスを披露し、会場を盛り上げていく。徐々に乗ってきたファンたち。大谷が曲に合わせて、「上に上に」というと、手を上に突き上げたり、「エブリバディ」と言うと「ハイハイ」とコールアンドレスポンスをするなど、一体感が高まっていく。
「何を歌ってもフォルテシモになってしまう大友康平のぞうさん」などの持ちネタで笑いを取りつつ、『創聖のアクエリオン』では、スベリー・マーキュリーがDorothy Little Happy
の「オレモー」タオルを持ち、「一万年と二千年前から愛してる」のところと「一億と二千年あとも愛してる」のところで、タオルを掲げて「オレモー」と、会場中から「オレモ」コール。
極めつけは、Negiccoの曲でのラインダンス。「1部で、この狭い会場でラインダンスをし、ニコ生を観ているひとから、オタの適応力すげー」と、書き込みがあったというと、2部のオタたちも負けずに、肩を組んで、右に左にと動く一体感は後ろの記者席から観ていてもハンパなかった。
大盛り上がりでみな一汗かいたところで2部がスタート。
トップバッターは、「関西の森から下りてきたパンクな熊娘三頭の『あゆみくりかまき』」。歌うたいの“あ~ちゃん”あゆみ(クマ年齢3歳)、DJの“くぅちゃん”くりか(クマ年齢3歳)、盛り上げ役の“まぁちゃん”まき(クマ年齢3歳)の三頭。
「都会の森の奥深く歌うたいの「あゆみ」 DJの「くりか」 盛り上げ役の「まき」の女性三名(メス熊3頭)三頭の熊が毎夜毎晩ダンスパーティーを開いているとかいないとか、おまえもマタギ(ファンのことをこう呼ぶ)にしてやろうか おまえもマタギにしてやろーか」と、聖飢魔IIの『蝋人形の館』の替え歌がおどろおどろしく流れると、DJの“くぅちゃん”くりかが、熊の着ぐるみではなく、「厚い皮膚」の上にギンガムチェックのシャツを着て旗を振って登場。
TIPとは、今年で6回めとなる世界最大級のアイドルイベント『TOKYO IDOL FESTIVAL』(略称:TIF)、様々なテーマを設定したマンスリーライブ『TOKYO IDOL PROJECT LIVE』、最新のアイドル情報を発信するWEBメディア『TOKYO IDOL WEB』、そして、放送・配信動画コンテンツ『TOKYO IDOL PROJECT TV』を始めとした多様なコンテンツの多方面展開によって、アイドルのさらなる活躍を応援し、アイドルカルチャーの活性化を目指す取り組み。
「熊魂」「あゆみくりかまき」のタオルがステージ前方で掲げられる中、(『でんぱ組.inc』や『神宿』のような)お祭りソング的な1曲めは『ナキムシヒーロー』。サビの部分では、「みんなひとつになるよー」と声が掛かると、いっせいにタオルを振り回す。
2曲めは、一転、ロック調の『KILLLA TUNE』。イントロ部分では、3頭が頭を抑えて激しく頭を回転させる。ステージに用意された脚立に登り、見せパン露出もなんのそので、激しパフォーマンス。
3曲めは『ローリングもりのくまさん』で、もりのくまさん超スピードバージョン。3頭が「まわるよー」というと、ステージをぐるぐると走りだす。それに合わせて、ファンも中央で輪になってグルグルと回る。
4曲めは、『鮭鮭鮭』。サビの部分の「ウオウォォォ」の部分でタオルを振り回し、「鮭鮭鮭ー」と絶叫するところが、覚えやすくてノリやすい。
ラスト5曲めは、『自分革命』。この時には、会場のファンたちは、すっかり『あゆみくりかまき』のステージパフォーマンスに魅了され、「オモシレー」との声とともに一体感あるパフォーマンスを。ニコ生を観ている人たちも「面白い」「書き込み忘れるほど見入った」「全力の汗がたまらない」など、称賛の声声声!
全曲歌い終えた3頭
あゆみは、「ファンのことをマタギと言うんですけど、マタギになっていただきたいんですけど。あゆみくりかまき私たちのモットーは会場にいる人全員を楽しませることなので、これからもそれを一生懸命頑張って行きたいと思います。今日はありがとうございました~」。
くりかは、「『アフロの変』くりかもずっと視てて、こうやってライブに参加させていただけて、本当に嬉しい気持ちです。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。ありがとうございます」。
まきは、「みなさん、今日は集まっていただきまして本当にありがとうございまーす。DJダイノジさんからバトン受け継いでトップバッターやらせて頂きました。最初から皆さんの熱気が熱くて。まけんように頑張ろうと思ってがんばりました。ライブ中、酸素入れるの忘れて、途中、バタンキューしそうになったんですけど、それぐらい熱気がすごくて、もっともっとアイドルプロジェクト楽しいイベントになるんじゃないかなと思ってますので、最後まで楽しんでいってください」。
3頭で、「私たちが関西の森から降りてきたパンクな熊娘三頭であゆみくりかまきでした。ほんまにありがとうございました」とあいさつ。
続いては、80年台の古き良きアイドル時代を思い起こさせる「新時代の正統派ポップアイドル」“ゆっふぃー”こと寺嶋由芙(23)。
「アイドルに憧れていて、1部から袖でずっと観ていて、楽屋にはいらない」と、ダイノジ大谷に紹介されて、お姫様のようなベアトップのロングドレスで登場。
とにかく、MCのうまさが絶品!アイドルを守りつつも、エスプリが効いた現代のオタの心をくすぐるスパイスをちょっと垂らすさじ加減が絶品なのだ!
1曲め、5月20日発売の新曲でメジャーデビュー曲となる『ふへへへへへへへ大作戦』終わりのMCでは、「みなさんこんばんは~古き良き時代から来ました。真面目なアイドル、真面目にアイドル~ゆっふぃーこと寺嶋由芙です。正統派アイドルということでご紹介いただいたので、今度こそ正統派アイドル風にやっていきたいと思います。ニコ生ごらんのみなさんも今日はよろしくお願いします。一部にもましてコメントたくさんありがとうございます。この調子でいっぱいステマしてくださいよろしくお願いします。(笑い)」。
続いて「新規の方も観てくださっているわけ。初めましての方もいっぱいいると思います。MCでしゃべりきれないことは、いっぱいこのへん見ていただければ、全部書いてあるのでよろしくお願いいたします」と、笑わせる。
この全部書いてあるがハンパない。ゆっふぃーのHPや、関連HP、5月20日でメジャーデビューすること、インストアイベントのスケジュールまで流れてくる。
これを観て、「すごいなぁみんないいオタク。ソロアイドル一人なので、協力してくれると、みんなチームでやっている感が出ていいかなと。インストアイベント一杯やってますので、遊びに来てください。全部このへんに流れているのでチラチラ観ていただいて」と、笑わせる。
そして、「とっても素敵なアイドルさんに囲まれてのイベントで見ての通りワクワクしているんですけど。みなさんもそれぞれお目当てのアイドルさん、いらっしゃると思います。今日出てない方でお目当てさんがいらっしゃるかも。いわゆるDD(※1)というやつですけど、いらっしゃるかもしれない。いろんな現場を行ってきて。たぶんみなさんの今があると思うんですけど、最初の押しは誰だったのかなというところが気になるわけなんですよ。オタに歴史あり。いろんな現場を回って来られた方々ばかりだと思いますが、ぜひ、初恋のあの子を思い出しながら、聞いていただきたいなぁと思います」。
※1.「誰でも大好き」(Daredemo Daisuki)。複数のアイドルを掛け持ちで応援している人。「特定のアイドルのみの熱烈なファン(オンリーファン)」の対義語。
2曲目の『初恋のシルエット』と3曲目の『YOU MAY DREAM』(シーナ&ロケッツのカバー曲で、『ふへへへへへへへ大作戦』)。
そして、本日2度めのMC。(インストアイベントのスケジュールが次々と流れて、会場のファンもゆっふぃーも『オォォー』と声が上がる)
ゆっふぃーの「願わくば、今在宅で打っているあなたも現場に来ていただきたいですね」との感想に。会場は拍手で盛り上がる。
続けて、「在宅も現場も充実させていきたい。どっちも楽しんでいただけるように頑張っていきたいと思います。可愛い曲が続いたので、最後は皆さんが声だして楽しめそうな曲にしました。現場の皆さんは、お隣の寺嶋由芙のオタクっぽい方をマネして。このへんにコメントでるから、それを参考に私の大好物にちなんだコールがありますので、いっしょに打っていただけたら嬉しいと思います」。
ラスト4曲目の『ぜんぜん』を披露。今までのスゥイングとターンのフリからすると、アップテンポで足を蹴上げるなど、清楚なお嬢様からちょっとおてんば娘的な派手なフリ。
最後に、「このあと物販もありますし、今後リリースもいっぱいありますので、ぜひアイドル商法に引っかかりに来てください」と、笑顔で言うと、またまた会場は大盛り上がりの拍手喝采!
後編に続く(Dorothy Little Happy、アンジュルム圧巻のパフォーマンス!竹内朱莉、「おでんくん」とイジらりる【TIP Vol.2】後篇)