
俳優・斎藤工(33)が2日、都内で行われた写真集『斎藤工×蜷川実花』(ギャンビット出版事業部)の発売イベントに登場した。
「いま最もセクシーな男」として注目の斎藤工ということで、大勢の報道陣が詰めかけた。報道陣の取材も終わりかけた時、一番最前列にいた女性記者がずっと下を向いていた。
それを気遣った斎藤は、「どうしたの?ずっと下向いているから、気持ち悪くなったのかと思った」と、声をかける。どうやら、その女性記者は、撮影している後ろのカメラマンの邪魔にならないように、腰を折って小さくうずくまっていた。その光景を観ていた女性レポーターや女性記者たちから、「さすがぁ~」と、感嘆の声とともに、心をキュンキュンさせていた。
2年前に出版された1冊目の写真集が即完売。復刻版として限定発売。本日のイベントに2000人もお客さんが集まるなど、「近年稀に観るような、ありえないこと」の連続と、出版社のスタッフも驚くほど。
これまで斎藤は、自身の人気ぶりに対して、「今だけ」などネガティブ発言を続けて話題になってきた。これだけ異例ずくめなのだが、「GWのおかげ。僕の仕込みなので雇いました。ネットを使って」と、ジョーク交じりに謙虚な発言で笑わせた。
「男性で3部作は」と切りだされると、「売れてるんですか?そんなことないです。今日だけだと思います」と、ネガティブ発言。さらに、「オンライン通販サイト『Amazon.co.jp』で4位、5位、6位にランキングされている」と言われても、「上には上がいらっしゃる」と、あくまでも謙虚にいう。
あらためて斎藤は、「せっかく作品を作ったのであれば、映像であれ、舞台であれ、こうやって人に広がることをやっておりますので、ありがたい」と、感謝の言葉を。
蜷川実花が監督を務めた映画『ヘルタースケルター』に出演して以来、意気投合した2人は、2年前の2013年にヘアメイク、スタイリスト付けず、2人きりで撮影された写真集『斎藤工×蜷川実花 箱根篇』を発売。

その続編として今年1月、新たに撮り下ろされたのが『京都編』と『東京編』。テーマは『逃避行』。京都と東京のラグジュアリーホテルを舞台に、大胆なショットも盛り込まれた、まるで映画のように物語性のある写真集となった。
大胆なショットも多く、「生々しい感じ。見せられないなという感じ。これを見せていいのだろうかと。(お気に入りのカットを問われて、)選ぶとかって・・・ポロリがあるんじゃないか…」と、ヌードでのバックショットなど、際どいカットの連続。
蜷川について、斎藤は、「出ている波長が合う方。撮られているという感覚がなく、カメラは時として狂気にもなりうると思うんですけど、それがない状態での撮影なので、見返してみると、こういう空間があったなというぐらいナチュラルな空間でした」と、自然体だったことを強調。
さらに、「蜷川実花さんというアーティストの世界観を信頼・尊敬していますので、その世界の中では余計なことを考えないようにしようと思っている。寝る、お風呂に入るといった自然と淡々と生活するということが、蜷川さんの目線では、作品として切り取れるんだなと。すごい!僕にとっては下品ではなく。ちゃんとアートになっている。他のカメラマンでは生み出せないものなんじゃないかなと思います」と、全幅の信頼を寄せていることがわかる。
「いま最もセクシーな男」と言われることについても、「なんとなくセクシー枠にいっちゃった人間なので、細かく査定していったら、セクシーでもなんでもない。不良品です」と、またまたネガティブ発言。

その理由として、「生理的にムリといわれるんですけど、唇が破裂する前みたいなボリュームを持っているんです。中学生の時に女子にドナルドダックというアダ名付けられて、トラウマでもあったんです。唇を大きくする手術はあっても小さくする手術はない。これで生きていくしかないなぁ」と、厚い唇がトラウマだと告白。
「それがセクシーだと言われている」と、女性レポーターから言われても、「あの人の唇がムリという人いっぱいいます。その気持わかる。申し訳ない気持ちでいっぱいです。直接は言われないですけど、ネットで・・・」という。
最後に、「いずれネットで中古が出ると思うんですけど、なるべく手あかが付いていないものを手にしていただけたらいいなぁと。お母さんといっしょにみる内容ではない。人間の生々しさが凝縮されています。僕のことを嫌いな人は鼻毛を書くという利用法もなくなはない。ぜひ注目していただけたら」と、らしいアピールの仕方。
『斎藤工 蜷川実花 京都編』(2500円+税)、『斎藤工 蜷川実花 東京編』(2500円+税)で5月1日より絶賛発売中







