「宮川彬良 Presents 『宇宙戦艦ヤマト 2199』コンサート 2015」が2月28日、3月1日に千葉・舞浜アンフィシアターで開かれた。
2012年に劇場でのイベント上映からスタートしその“航海”を無事に終えたアニメーション『宇宙戦艦ヤマト 2199』。2012年11月にも同所で『「宇宙戦艦ヤマト2199」ヤマト音楽団大式典2012』と題し開催され、人気を博した『宇宙戦艦ヤマト 2199』音楽イベントがパワーアップして返ってきた!今回は2月28日に昼・夜の2公演、3月1日に1公演の計3公演となった。
指揮を担当するのはもちろんシリーズの音楽を担当した作曲家・宮川彬良氏。今回は、ヤマトの航海を音楽で追体験してもらうため、第1部では『追憶の航海』、休憩を挟んだ第2部では『星巡る方舟』から楽曲をセレクト。60人の劇判を収録したミュージシャンによる劇判と同じ編成の生演奏という、ほかにはない特別な機会となった。
【2012年11月のコンサート記事:宮川彬良氏ヤマトサウンド「根底はロック」と解説!第四章は大塚明夫演じるドメル将軍登場も】
第1部。オープニングを飾ったのは弦と管楽器による落ち着いた曲調の『銀河航路BG』。2曲目は、美しいスキャットで知られるYucca氏が登場する『無限に広がる大宇宙』。そして『夕日に眠るヤマト』『地球を飛び立つヤマト』と続き、まさにヤマトの航海が始まるシーンを再現。中盤では、約40名の混声合唱団によるガミラス国家『永遠に讃えよ我が光』、ドメルとの死闘を中心にした『コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)』『ヤマト前進』『ヤマト渦中へ』も演奏。気持ちが盛り上がってきたところに、ラストのデスラー、スターシャの心情を描くシーンにて使用された『孤高のデスラー』『虚空の邂逅』が演奏され、ヤマトは無事イスカンダルに到着し第1部は幕を閉じた。
第2部は、第一バイオリンのソロが美しい『宇宙戦艦ヤマト 2199 メインテーマ』でスタート。しかしその直後、ティンパニの迫力が迫る『蛮族襲来』で空気は一変。『ジレルの囁き』では橋本一子氏が登場。第2部終盤に用意されていた曲は、『大決戦―ヤマト・ガミラス・ガトランティス―』『方舟は星の海へと還る』『わかれ』『わかれ―出航―』。これは『星巡る方舟』の本編終盤で使用された曲順と同じなものに。さらに混声合唱団にYucca氏と橋本氏が加わった『Great Harmony ~for yamato2199』の最後では、組み込まれた『大志』のフレーズに合わせスクリーンに映された地球が照らしだされるという感動的な光景が繰り広げられた。
なお、このコンサートの模様はBlu-ray Audio&CD化が決定し今年6月10日にBlu-ray Audioは4800円(税抜)、CDは3800円(税抜)で発売予定となっている。
※記事内画像は(c)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
■コンサート構成
◯第1部「追憶の航海」編
銀河航路 BG
無限に広がる大宇宙
夕日に眠るヤマト
地球を飛び立つヤマト
大河ヤマトのテーマ
ファースト・コンタクト
艦隊集結
ガミラス次元潜航艇
永遠に讃えよ我が光
ブラックタイガー
コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)
ヤマト前進
ヤマト渦中へ
孤高のデスラー
第二バレラス
崩れゆく総統府~希望
大志(若者よ大志を抱け)(イントロにN23の頭8verを追加)
虚空の邂逅
休憩
美しい大海を渡る
◯2部「星巡る方舟」編
宇宙戦艦ヤマト 2199 メインテーマ(コンサート2015アレンジ)
蛮族襲来
ガトランティス襲撃
薄鈍色の宇宙
アケーリアスの播種船
航海日誌
ジレルの囁き
ガトランティス
絵本
レーレライ
目覚めの時
大決戦―ヤマト・ガミラス・ガトランティス―
方舟は星の海へと還る
わかれ
わかれ―出航―
Great Harmony ~for yamato2199(コンサート 2015 アレンジ)
~アンコール~
真赤なスカーフ
銀河航路
宇宙戦艦ヤマト