女優・中谷美紀(39)が18日、都内で1月31日から公開中の主演映画「繕い裁つ人」(配給:ギャガ)の大ヒット記念イベントに三島有紀子監督とともに出席。三島監督が構想8年でようやく実現した作品に「三島監督がたくさんのリスクを背負いながら作品をつくることに命をかけた作品。そんな三島監督とこの作品に出逢えたことが女優としての最大の財産」としみじみと舞台あいさつした。
神戸の街を舞台に、祖母がはじめたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目店主・市江(中谷)が、百貨店の営業マンからブランド化の依頼を断り、なじみの客たちに、あなただけの特別な一着を仕立て続けるという物語。
作品の大ヒットに「映画ファンはもとより、普段、映画館に足を運ばない方も観に来ていただいていると聞いてうれしい。みなさん、自宅にあったお母さんの足踏みミシンとか、ご家庭の想い出と一緒に観ていただけたのかなと思う」と中谷。作中では中谷がミシンを足踏みするシーンも好評だが、「(ミシンのシーンは)ゴースト…ではありません。私が自らミシンを踏みました」と現在出演中の連続テレビドラマ「ゴーストライター」(フジテレビ系)にちなんで茶目っ気たっぷり。
「プライベートでは普段、全然お裁縫をしないんですけどね。着物もそのまま呉服屋さんに出したり、両面テープでとめながら着たりという無精者。でも、作品では自分で縫いました。今後もプライベートで縫うことはなさそうですが、続編のお話がいただけたら、また縫いたいと思います」とPRしていた。
この日は、劇場内で中谷がチケットのもぎりを担当するサプライズも。「人前で演じるのはプレッシャーが多くて、辞めたくなることもあるので、いずれ嫌になったら、”もぎり”でアルバイトして生計を立てたい。最低でも880円はいただきたいです(笑)」とご満悦だった。