ドラマ『メサイア―影青ノ章―』(TOKYO MX2 092)制作発表会見が13日、東京・シネマート六本木で開かれ海棠鋭利役・松田凌(23)、三栖公俊役・中村龍介(29)、高野優太役・宮崎秋人(24)、OP楽曲『Resonance―共鳴―』とED楽曲『モノクロの花』を歌う6人組ヴィジュアル系ロックバンド『Blu-BiLLioN』のミケと宗弥が登壇し、司会は俳優・ボブ鈴木(44)が務めた。
軍縮が世界的に進みし烈な情報戦となった日本を舞台に、特攻をも辞さない警察省警備庁・特別公安局外事課五係、通称“サクラ”のメンバーたちを描いた作品。2010年のドラマCDからスタートし13年には新章メサイアとして映画が公開、14年には舞台化など、さまざまなメディアへと幅を広げている人気作だ。
それぞれ劇中衣装(『Blu-BiLLioN』はPV衣装)で登壇。松田は、第一声から、「ここに帰って来れたことを幸せに思います」と、万感の思いを。
ドラマ化へ松田は、「一言で言って嬉しいです!また新しくドラマでメサイアというものを知ってもらえると思うと嬉しいです」と、笑み。さらに、映画と舞台で長期間にわたり海棠鋭利という1つの役を演じ続けているということへ、「おもしろいなと思ったのが自分が始めに『銅ノ章』で演じさせて頂いたときから、自分なりの成長があって、海棠鋭利に影響している部分があったりもして、自分だけじゃなくて、鋭利の時系列もたどっているのかなと。メサイア自体も普段にない成長を作品を通して如実に出ているんじゃないかなと思いますね」と、手応えを語った。
一方、中村は、「大げさに言うと命をかけて演じてきたので、それを多くの方に観て頂ける」と、ドラマ化への思いをしみじみと語ると、宮崎は、「凌くんとか龍くんとかは最初から参加していて、自分は去年の夏の舞台から参戦して、すぐドラマということで、ドラマから新しいメサイアたちも加わってメサイアというカンパニーが舞台もあったりして、つぎにつながっていることが嬉しく思っています」と、喜びを口にした。
そんなドラマの撮影で大変だった部分について、中村は、「撮影初日からではなかったですけど、遅れて参加したんです。それで現場がピリピリしているところから参加して、『よーい!スタート』と始まった瞬間に服の腕の部分が破れてしまって」と、ジェスチャー付きで熱弁して和ませたり、松田は、「アクションシーンも今までにない技工とかで使われているので、一時停止とかして観てもらえれば楽しめるんじゃないかな」と、オススメ。映像でのアクションが初めてだったという宮崎は、そんな先輩たちの背中を見ながら、「対応力というのはみんなすごいなと思いながらやっていました。バッと1発2発でアクションを身につけなきゃいけないのは難しかったです」と、苦労しつつも勉強になった様子を見せていた。
そんな3人を見ながらミケは、「命を助け合うのがメサイアなので、共鳴ということで詩を書かせて頂きました」と、曲へ込めたメッセージを語りつつ、「きょうの衣装も見てわかると思いますがメサイアに寄せているんです。PVを撮影したときの監督はメサイアの監督さんなんで小物とかもメサイアのものとか出ています。あとよく見ると学生役で出演しています」と、さまざまな裏話も。
そして、見どころへ、宮崎は、「いろんな登場人物がいて、人間関係など散りばめていた伏線が動き出すような作りになっていますので、その勢いを感じるために、過去作品を観て頂けると楽しめる作品になると思います」とPRすると、松田は、「メサイアの一番素晴らしいところは作品力だと思っています。そのなかで僕達役者がどう生きているのか、そしてどういう演出が加わっているのか観てほしい」と話しつつ、御津見珀役の小野健斗が約1年ぶりに俳優として復帰するということへ、「自分の相方が帰ってきて言ってたんですけど、『1人1人のメサイアを探してほしい』と。すごく大きなメッセージが込められていると思います。この新しいメサイアに含まれていると思いますので、感じて頂けたら」と、小野の思いを代弁していた。
また、ドラマに連動して、5月から上演となる舞台『メサイア~翡翠ノ章~』へ中村は、東京だけでなく神戸公演もあることに、普段足を運べない人へ向けてアピールしつつ「垂れる汗も芝居の一部だと思います」と意気込んでいた。
ドラマ『メサイア―影青ノ章―』は20日午後11時より全6話で放送スタート!
■キャスト
海棠鋭利役:松田凌
御津見珀役:小野健斗
三栖公俊役:中村龍介
周康哉役:玉城裕規
白崎護役:赤澤燈
悠里淮斗役:廣瀬大介
間宮星廉役:染谷俊之
有賀涼役:井澤勇貴
我妻鉱太郎役:金山一彦
高野優太役:宮崎秋人
芹沢役:寿里
黒子役:小谷嘉一
神北竜二役:郷本直也
平野良
ボブ鈴木
漆崎敬介
志倉役:大澄賢也
天道役:大和田獏
■「影青ノ章」ストーリー
国のため、己の命を顧みず、儚くも美しく舞い散る“サクラ“
―軍事協定『世界の改心(ワールド・リフォーミング)』―世界各国は軍隊を人口の0.1%までに軍縮、及び、大量殺戮兵器の開発禁止に調印―しかし、争いは兵器から情報戦争へと形を変えたに過ぎなかった。一見平和な世界の水面下で、国家間の熾烈な情報戦が繰り返されるなか、日本は、救世主となるべくスパイを育成した。他国との情報戦に特攻をも辞さぬ者たちを・・・。
秘密任務のために特殊機関「チャーチ」で育成されたスパイ。警察省警備庁・特別公安局外事課五係。通称“サクラ”。彼ら“サクラ”には「過去」はなく。「国籍」もない。生きた証を残すことも許されない。そして誰も、任務に失敗した“サクラ”を救ってはならない。ただひとり、「チャーチでの卒業試験」を組んだ相手=“メサイア”を例外として・・・。チャーチ卒業を控えた海堂鋭利(松田凌)は、サクラ候補生として新たにチャーチにやって来た、白崎(赤澤燈)・悠里(廣瀬大介)・間宮(染谷俊之)・有賀(井澤勇貴)の指導にあたり、厳しい訓練を積んでいた。そんななか、白昼堂々と政府高官が射殺される。テロ組織の犯行を疑った神北係長代理は新人4人にこの事件の捜査を命じるが、4人はその為に組まされたメサイアとの関係にそれぞれが戸惑い、ぶつかり合い、初任務に失敗してしまう。
時を同じく射殺事件を捜査する公安四係に身を置く事となった元評議会の三栖(中村龍介)と周(玉城裕規)も自身の目的のため独自の捜査を進める。そして更には何かの陰謀か謎の男が鋭利に接触をする。サクラ、公安、謎の男が絡み、高官射殺事件は日本と世界の未来を巻き込んで思いもよらぬ結末へ向け転がり出す――。