
3回目を迎える『世界サイレントマンガ オーディション授賞式』が1月13日、都内で行われ、『シティハンター』『キャッツアイ』などで知られる漫画家の北条司(55)や、『北斗の拳』『花の慶次』などで知られる原哲夫(53)らが審査員として出席した。
同賞は『月刊コミックゼノン』を制作するコアミックスとノース・スターズ・ピクチャーズによる、セリフがないマンガのコンテント。2013年に始まり、今年度は世界の53の国と地域からすでに514の作品が寄せられた。この日はこれまでのコンテストの結果から、上位11組の漫画家の卵が表彰された。なお、すべての応募作品は公式ホームページhttp://www.manga-audition.com/japan/で読むことができる。

ドイツ、タイ、アメリカ、ブラジル、ヨルダンという多彩な国々と作家が登場。北条は「素晴らしいと思いませんか? 僕が授賞式に出たのは36年前。そのころは海外に(日本式の)漫画が広げられるとは夢にも思っていなかったんですね。気づけば海外の人が日本の漫画を読み、日本の漫画のセオリー通りに漫画を描いてくださる」と感激。「僕には信じられないこと。30年後、各国に日本の漫画を載せる雑誌が生まれて、素晴らしい漫画が連載している風景が頭をかすめます。夢があります」と語った。
独特な擬音(オノマトペ)で知られる原は「断末魔、『ひでぶ』とか『あべし』とかそういうもので食ってますから」と笑いを誘い、「サイレントマンガを描けと言われても、オレは描けない。相当僕なんて絵が下手ですから」と謙遜した。
原は「これからどんな作品を描かれて、輝いていくのかすごく楽しみ」と受賞者にエールを送りながらも「僕はサイレントマンガには反対ですけど」とジョークでスピーチを締めくくった。。





