俳優の松坂桃李（26）が1月20日、都内で映画『マエストロ！』（監督：小林聖太郎／配給：松竹、アスミック・エース）公開直前イベントに歌手のmiwa（24）、西田敏行（67）、小林聖太郎監督（43）、“盲目のピアニスト”として知られるピアニスト・辻井伸行（26）と出席した。
若きバイオリニスト・香坂（松坂）の元に名門オーケストラの再結成の知らせが舞い込む。けれども、指定された練習場に向かうとそこは廃工場。メンバーも他の楽団をクビになった負け組演奏者ばかり。しかも指揮者は大工道具を振り回す謎のオッサン・天道（西田）だった。破天荒な天道に振り回される香坂たちだったが、次第に彼の導く音の深さに引き込まれていく…人気漫画家・さそうあきらの名作がいよいよスクリーンに。
いよいよ公開を控えた作品に、西田は「自信を持ってオススメできる一級の娯楽作品になりました。誰かにこの感動を伝えたいという気持ちに絶対なられるはずです」と宣言した。撮影中はヨーロッパで活躍する世界的指揮者・佐渡裕氏の指揮監修を直に受けたという一同。西田は「本当に情熱っていうのを人間の形にすると、ああいう形になる。表情が“ゆたか（裕）”」と笑いを誘った。
松坂も「大木（たいぼく）のような人だな。オーケストラメンバーの前に立った時、一瞬にして森になる。世界で活躍されている方は本当に存在感、オーラを放っているんだなと体験できて貴重でした」と感慨深く話した。“天才フルート奏者”役で映画初出演のmiwaは、本物の演奏家に間違えられたと振り返り「すごく熱く指導していただいて、（佐渡氏に）『（フルートやってたんだね』と言われました。嬉しいことです」と恐縮気味に語った。
ここで西田は西田は劇中でも演奏されるベートーベンの『運命』こと交響曲5番の出だしを指揮するパフォーマンス。さらにエンディングテーマ『マエストロ！』を手がけた辻井による生演奏という作品にふさわしい豪華なサプライズに観客もうっとりと聞き惚れた。
撮影現場も訪れたという辻井は「とても温かい現場で、みなさんが一所懸命練習していて、こんなに弾けると思ってなかったのでビックリしました。豪華なメンバーの方たちと関わることができて嬉しい気持ちでいっぱいです」とコメント。miwaは「まさか練習をご覧になっていたとは。結構恥ずかしいな。全然会話も無く、ひたすら練習してた日々が報われますね」と笑顔。松坂は「辻井さんとは同い年なんですよ。同じ年の方がこんな素晴らしいものを生み出しているんだなと思うと、すごい元気をもらえます。音楽というひとつのものに引き寄せられたんだなと実感してます」と感激した。
最後に松坂は「改めて音楽の力って偉大なものなんだなと実感しています。大勢の人がひとつのものを作る素晴らしさ、喜びがこの作品にはギュッとつまってます。ぜひそういったことを、耳で、体で、目で実感していただけたらなと思います」と呼びかけた。
また、綾瀬はるか（29）との熱愛が報じられた松坂。先日行われたイベント（綾瀬はるか 松坂桃李と交際事実？と問われ立ち止まり返答）では綾瀬は「ただの友達です」と答えていたが、報道陣から「お付き合いは？」と聞かれると「友達です」と立ち止まりコメント。「交際に発展する可能性は？」と聞かれても「友達です」と友人関係を強調した。
映画『マエストロ！』は1月31日全国で公開。
