ミュージカル『薄桜鬼』藤堂平助 篇の東京公演が17日、東京・Zeppブルーシアター六本木で開幕した。
シリーズ累計70万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作としたミュージカル。2012年3月より池袋のサンシャイン劇場で第1弾が上演され、原作を忠実に再現した熱く切ない物語に若手俳優陣の熱い演技が乗り人気を博している。殺陣×ダンス×歌で新選組を表現するという斬新な演出も魅力で、これまで第1弾で『斎藤 一 篇』、第2弾『沖田総司 篇』、第3弾『土方歳三 篇』、その後ライブコンサート『HAKU-MYU LIVE』を経て第4弾で『風間千景 篇』を上演。そして、今月10~12日には新選組のお膝元の京都・京都劇場にて本公演がスタートしていた。
東京公演直前のゲネプロ後、熱気冷めやらぬなか、座長の藤堂平助役・池田純矢、雪村千鶴役・田上真里奈、風間千景役・鈴木勝吾、沖田総司役・廣瀬大介、斎藤一役・橋本祥平、山南敬助役・味方良介による囲み会見が開かれた。
池田は、「キャスト・スタッフをはじめ、カンパニーを支えてくれるみなさまがいるからこそです。どれか1つが欠けてもこの作品は完成しなかっただろうし、1人1人の力がすごく大きな公演です」と感謝の気持ちを述べ、「全編を通して温かく、ストーリーのいろいろなところに人との絆が描かれているので、そこを観て頂けたら」と、見どころを。
鈴木は、「今までやってきた(ミュージカル『薄桜鬼』への)愛や力をこめて『藤堂平助 篇』をみなさんへどれだけ届けられるか、やる気を爆発させています」と、気合のコメントを寄せると、「『藤堂平助 篇』は『これがミュージカル「薄桜鬼」だ!』といえるくらい面白い作品に仕上がっているので楽しんで欲しい」と、自信を見せる。
その一方で新キャストとして加わった橋本は、「ずっと大好きだった作品の新キャストに選んで頂いたので、斎藤一を全身全霊で演じていきたいです。僕を含め4人の新しいキャストがいますが、今までとは違ったミュージカル『薄桜鬼』になっていると思うので、今までの作品との違いも観ていただけたらと思います」と、オススメしていた。
そんな中、10~12日の京都公演でのエピソードを問われると、田上は、「カンパニーの数名で、薄桜鬼と新選組にゆかりのある西本願寺に行きました。みんなで同じ景色をみて、イメージを共有できたということが本当に嬉しかったです」と、カンパニー内での絆も深まった様子を見せていた。
最後に池田から、「新しいことにもたくさんチャレンジして、最高のエンターテインメント作品ができたと心から思っています。お客様が笑顔になれるよう、毎公演、全力で頑張っていきます!」と、メッセージを寄せていたミュージカル『薄桜鬼』藤堂平助 篇は25日まで同所にて上演!また、23日の東京公演の映像を25日の千秋楽後、午後9時からニコニコ動画にて1600pt(1pt=1円)にて配信される予定となっている。
※記事内画像は(C)アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会
■STORY
新選組八番組組長「藤堂平助」。激動の時代幕末。京の街で人斬り集団と恐れられた新選組の中で、藤堂は古くから隊の中心となって先陣を切り戦いの中に身を置いていた。そんな折、新選組の面々は父・綱道を捜して京へやってきた雪村千鶴と名乗る少女と出会う。とある事情から同じく綱道を追う新選組のもとに世話になることになった千鶴。流れる日々の中で、藤堂と千鶴は心通わせていくのだが…。千鶴を狙う鬼一族の襲来、新選組で密かに研究されていた秘薬、超人的な能力を持つ羅刹という存在…。動き出した運命と激しく揺れる時代の流れに翻弄されながらも、誠の旗の元に戦い続ける新選組。そして藤堂は己の進むべき道を捜し、惑う心を奮い立て戦う――