歌手・美輪明宏(79)が29日、東京・渋谷NHKホールで開催された『第65回NHK紅白歌合戦』リハーサルに登場した。
一昨年に『ヨイトマケの唄』を、昨年は平和の願いを込めた『ふるさとの空の下に』の圧倒的歌唱力で、お茶の間を感動に引き込んだ美輪。3年目の今年は美輪の真骨頂となるシャンソン『愛の讃歌』を歌う。
三輪は「日本に『愛の讃歌』が紹介された時から歌ってました」と話し、歌詞についても「原詩に忠実に私自身が訳したものです」と説明。朝の連続テレビ小説『花子とアン』で使われたことに「Twitterが大騒ぎになってましたねえ、びっくりしました。一般の方が“今年の紅白は『愛の讃歌で決まり』”って。まだオファーも何もないころですからね。面白い時代になったと思いましたよ」と笑った。
歌詞について原詩を諳んじながら語る三輪。
(前略)
朝目が覚めた時、あなたの当たり前の手のひらの下で私の体が喜びに震えている
私はそれだけで充分
もしあんたが望むならこのブロンドだって染めるわ、
もしあんたが行けというなら世界の果てまで行くわ
もしあんたが盗めというならどんな宝物だって、お月さまだって盗みにいくわ
もしあんたがそうしろって言うなら愛する国も友達をみんな裏切ってみせるわ
どんな恥ずかしいことだってあなたがしろっていうなら、人前だろうとなんだってやってのけるわ
そしてやがて時が過ぎて死が私からあんたを引き裂いたとしても私も死ぬんだから
死んだあともふたりは天に手をとってどこまでもどこまでも広がる真っ青な空の青の中で永遠の愛を誓い合うのよ
そして神様もそういう私達を永遠に祝福してくださるでしょう
そして、「(他訳とは)全く違うでしょう? だから私はそういう歌詞で歌う。今回は『花子とアン』で使われていた歌詞のまんま歌うことにしました」と話した。
報道陣から「中島みゆきさんとの歌の対決は?」と聞かれると「ケンカさせようとしてらっしゃる、それは意地が悪いわ」と苦笑。「中島みゆきさんの歌はとってもいい歌だと思っているし地球上の人間も花も猫もみんなそれぞれ違いますでしょう? バラとユリどっちがいいか、愚問でしょ。それぞれの良さがある。すべてそういうつもりでおります」と釘を差していた。