/クドカン夏川結衣との“夫婦”に不安なし

クドカン夏川結衣との“夫婦”に不安なし

20111207宮藤官九郎
劇中では不倫関係も描かれる

 舞台『アイドル、かくの如し』(作・演出:岩松了)公開舞台げいこが7日、東京・下北沢の本田劇場で開かれ、俳優・宮藤官九郎(41)、津田寛治(46)、足立理(23)、金子岳憲(34)、橋本一郎(26)、岩松(59)、女優・夏川結衣(43)、伊勢志摩(42)、上間美緒(18)、宮下今日子(36)が8日の初日を前にして熱演を見せた。

 芸能事務所『エンジェル』を経営する古賀(宮藤)とその妻で社長・祥子(夏川)。マネージャーの百瀬(津田)、本間(足立)に事務・坂口(伊勢)と規模は小さいながらも所属アイドル・くらら(上間)の人気が出始めドラマ出演が決まるなど、うまく行っているはずだった。しかし、好事魔多し。くららに恋愛スキャンダルが発生したり、古賀と坂口の間に浮気があったりするなど、愛憎入り乱れ…。

 舞台はすべて『エンジェル』内。不倫関係にある設定の宮藤と伊勢の何気ない会話から幕が上がる。やがて2人は抱き合いコトに及ぼうとする中に、足立がタイミング悪く現れるなど、計算された絶妙の間がおかしみを与え、観るものを飽きさせない。

 感情が高ぶり、暴言が飛び交うシーンも多い。浮気がバレた宮藤と夏川が怒鳴り合ったり、宮藤が伊勢から“最後の責任”を迫られ、「君とはセックスだけだった!」と、やけくそ気味に叫んだり、上間による熱愛騒動の告白によって、津田が発狂にも近い八つ当たりを足立にするなど、舞台という場を存分に生かした人間の“業”が描かれるところも見どころだ。

 あす8日の初日に向けて、宮藤からは、「こんなに出番が多いのも、こんなにしゃべるのも、こんな二枚目の役もたぶん初です。僕のビジュアルが起きに召さない方は、脳内で誰かほかの男性に変換しながらご覧いただくと、すんなり楽しめると思います」と、茶目っ気たっぷりで、「岩松さんにはまだ一度も怒られていないのが不安ですが、夏川さんとの夫婦間に不安はないです。まだ嫌われてないはずです。たぶん」と、お互い初共演の中でも信頼関係を築けているようだ。

 一方の夏川は、テレビドラマや映画での経験を生かし、本作が舞台初出演でも演技は堂に入ったもの。岩松の元で1ヶ月勉強したそうで、「稽古の時から何もかもが新鮮。毎日とても勉強になります」と、意気も高い。「岩松さんの作品に登場する人物は、どの役もとても人間的でチャーミングな部分を持っています。観ていてキュンとしてしまうのですが、それが岩松さんのすごいところ。それぞれの役に込められた愛情を感じて頂けたらと思います」と、PRしている。

 本作は、8?29日まで本多劇場。2012年1月8日に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、11日に福岡・キャナルシティ劇場、14日に愛知・名鉄ホールでそれぞれ開演する。