
女優・中村玉緒(72)が29日、都内で映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(監督:フィリダ・ロイド/配給:GAGA)大ヒット記念トークイベントに登場した。
その政治手法から“鉄の女”と評された英国の元首相マーガレット・サッチャーの半生が夫やその家族との愛を軸に描かれ、硬めに見えるタイトルとは違い、政治色よりもヒューマンドラマとして見応えのあるものとなった。本作は昨年、洋画で興行収入が10億円を突破した『ブラック・スワン』『英国王のスピーチ』『ソーシャル・ネットワーク』と同じ勢いで動員されるという破竹の勢いを見せている。主演の女優メリル・ストリープ(62)の壮年から老年まで見事に演じ分ける姿も光り、米アカデミー賞で主演女優賞を獲得したのも納得の仕上がりだ。
“日本のアイアンレディー”といわれる玉緒がサッチャーのような黒いスーツ姿で現れると、「メリル・ストリープでございます。あこがれの女優さんの姿をできてうれしい」と、オスカー像に似た像を掲げながらボケをかまし場内を和ませ、普段は和装で隠れている足を指しながら、「足も細いんですよ」と、整った“美脚”をチラリ。
涙しながら観たという玉緒だが、ヒートアップし、「一時は子供を捨てる可能性があって…」「後ろ姿が…」と、劇中のネタバレをしそうになり、MCから「玉緒さん!全部言わないでください!」と、慌てて止められることも何度か。それでも、しゃべり足りない玉緒は、メリルの「スーツでの座り方も見てください」と、独特の見どころを。
作品のもう一つの見どころに夫婦の愛をあげる玉緒だが、劇中ではサッチャーの死んだ夫が、ベッドに寝転ぶというシーンがあることに、故・勝新太郎(享年65)さんのことを思い出し「残念ながら主人は出てきてくれないんです」と、ちょっぴり寂しげ。
パンツに“大麻”事件など破天荒で知られた勝さんが、もし“出た”場合は、話をするよりも「抱きつきたいですね!」と、玉緒は、いまでも慕っているそう。実際に、「離婚を考える間がないくらい借金があったし、何をされても憎めないんです」と、しっかり“夫婦愛”をノロケていた。
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