NMB48梅田彩佳（25）と田野優花（17）10月21日、都内で開催されたミュージカル『ウィズ～オズの魔法使い～』AKB48グループ・メンバーオーディションで、Wキャストでのドロシー役に輝いた。出席者は演出家の宮本亜門（56）AKB48の横山由依（21）、岡田奈々（16）。SKE48高柳明音（22）、JKT48仲川遥香（22）。
前回の2012年公演では、元AKB48増田有華が主役を勝ち取り絶賛を集めたミュージカル『ウィズ』。新たに、2015年3月に上演される舞台に立つために、今回もAKB48グループの108人のメンバーがオーディションでしのぎを削った。この日、最終選考に残った6名のメンバーが登場。ミュージカルを演じる上で欠かせないダンス、芝居、歌の3つの項目を順に披露した。
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宮本は「ドロシー役、梅田彩佳」と端的に発表。歓声に沸く会場だったが、宮本は「すいません！ もうひとりいます！」と意外なサプライズを打ち出した。全員の視線が宮本に注がれる中「ひとりに決めないといけないのはわかっているんですが、どうやっても選ばざるを得ない。もう一人のドロシー役は、田野優花」と告げられると、田野は号泣。まさかのダブルキャストに会場は温かい拍手に包まれた。
●ドロシーを射止めた感想は？
梅田 えーっと、2年前に見れなかった景色がこうやって見れるのはすごく嬉しいと思いました。私がすごく嬉しいのはあるんですけど、やっぱりファンの方が一番喜んでくれて、今日も来てくれた方いますけど、ドロシーとして来年の3月みなさんに会えるのはすごく楽しみです、田野ちゃんとふたりでやることになると思うんですけど違うカラーを出して切磋琢磨してやれたらいいなと……ほんとに…嬉しくて、今日はよく寝れるな（笑）。
田野 ひとりだと思ったので、「梅田さん」と呼ばれた時すごく正直悔しくて、わあーってなったんですけど、「もうひとり」と聞いた時、少しの希望を信じて“私でありますように”と願ってて、そしたら名前が呼ばれて。本当に嬉しいです。こうやってファンの人の前で嬉しい発表ができて私自身、嬉しいです。来年の3月、私の誕生日の次の日でもあるので、より頑張りたいです！
●梅田彩佳について
宮本 梅田彩佳さんに関しては、よくぞここまで上達してくれました、よくぞやったなと。ひとつひとつのことに、自分と向き合って、今日は2年前とまったく違いました。観客が「これだ、一生忘れない」というようなステージを作りましょうよ。一緒にお仕事をできるのを楽しみにしてます。
●田野優花について
宮本 そして田野優花さん、はっきり言います、まだまだ未完成なところがたくさんあります。でも、あなたの声はこの作品に見事に合ってます。あなたのダンスはピカピカです。空間が一緒に動いてた。そこを軸にしてさあ、歌だ踊りだ感性だ。あなたが今までこんなふうにできないと、こう思ってたものを全部扉を開けていきましょう。
梅田といい意味でライバルになって、私は変わるっていう瞬間を。どうしても田野ちゃんとお仕事をしたいと思ったのがこのふたりを選んだ理由です。
●岡田奈々について
宮本 岡田奈々さん良かったよ！あなたの良かったのは感性。すごいね、あなた。芝居もとってもイキイキしていたし、あなたの言っていた憑依じゃないけど、すごく芝居が良かった。あなたの感性が生きてました。最後の歌の時に、あなたの感性が溢れているがゆえに「この音出したい、悔しい」とふと我に戻るところががもったいない。発声を頑張って。この感受性を持っている以上どんな広がり方もできると思います。お客さんが冷めない瞬間を作れると思います。期待してます！
●高柳明音について
宮本 高柳さん、とってもよかったです。いろんな繊細なところがすごくよく見えていたし、歌の中で仲間たちと言った時にすごくいろんなものを感じたし。惜しいところは、（歌の）最後のところが、高いところがどうしても叫びになってしまう。歌としてどんなに高くてもわあ～っていうのが（足りない）。申し訳ないけどこの曲というのは異常なレンジの広さです。低音からスタートして高音。ちょっとかわいそうな曲だったかもしれない。でもあなたの感性いろいろやっていけるなと思いました。ありがとうございます！
●仲川遥香について
宮本 仲川さん、ねえ、よくやったと思います。自分の中の絶対的自由感、羽根が生えてしまっているようなあなたがとっても魅力的で。お芝居の時はあえて最初抑えて、自分の痛みや悲しみのところへ持っていきながら、こんどは歌でうわ～って広がったところはとってもよかったです。（落選理由は）高柳さんと同じ。声が高いところが、ここが出ないと。そういう作品なので今回あえてなしということですけれど、ジャカルタで頑張ってください！
●横山由依について
宮本 横山由依さん、出だし最高だったね歌。ほんとうに、自分がどれほど満たされているかというのもあなたが最初に響きました。もうドキドキした。やっぱり最後の高いところが惜しいと思いました。こればっかりでほんとにごめんね高い歌で。僕はオーディション1次2次でこれほど変わってきた子を知りません。その変化がすごい。自分が思っている以上にあなたの中の可能性はやたらあるんだろうね。あなたが変わろうとしている瞬間を垣間見ることができたし、出会えて良かったです。これからもその変化、自分の中に満たされているものを信じてどんどん頑張ってください！
宮本は総評を終えると、メンバーひとりひとりとしっかりと握手を交わし、その努力を讃えた。
（後編に続く）
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