NO IMAGE

「マタハラ」マタニティ・ハラスメント「現実の人間に合わせた仕組みを」【流行語解説】

「マタハラ」マタニティ・ハラスメント「現実の人間に合わせた仕組みを」【流行語解説】
「マタハラ」マタニティ・ハラスメントがトップ10に

 『「現代用語の基礎知識」選 2014ユーキャン新語・流行語大賞』表彰式が1日、東京・有楽町の東京會舘で開かれトップテンにノミネートされた『マタハラ』について、解説がなされた。

 「働く女性とマタニティ・ハラスメント」の著者である立教大学・社会福祉研究所・特任研究員の杉浦浩美氏から発信された。

 ■以下『「現代用語の基礎知識」選 2014ユーキャン新語・流行語大賞』内での解説

 今年2014年10月、妊娠後に降格されたのは男女雇用機会均等法に反するとして損害賠償を求めた訴訟で最高裁が降格は違法で無効との判断を示し、注目を集めた。

 職場はハラスメントだらけである。セクハラ、パワハラ、アカハラ、家事ハラも話題となった。人間2人以上集まればそこにハラスメントあり、といった様相だ。

 妊娠、出産という事情でなくてお家事・育児、自身の病気や介護などに時間を充てることもあるだろう。規則に人を合わせるのではなく、現実の人間に合わせた仕組みを思考して実践していかないと、働く現場は疲労し、ハラスメントがますます充満していくばかりだ。

 「輝く女性」のためにと提出された女性活躍推進法案はあっけなく廃案となり、残念がる向きもあるが、そもそも国に輝かせてもらおうと思っている女性はいるのだろうか。まずは職場が披露したりブラックに染まっていては女性は輝けない。そもそも今まで男性は輝いても仕方ないという、新たなハラスメントは困るのだ。

広告