Kiramuneリーディングライブ今年は初オリジナル作品！緩急あるステージでファン魅了|News Lounge

　リーディングライブ『5コントローラーズ + 1』夜公演が10月26日、千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。高校生（ヒロ）役・柿原徹也、リーダー（ハシーさん）役・浪川大輔、新卒（アオイ）役・木村良平、犬（コマ）役・代永翼、オタク（カムイ）役・石川界人、バーのマスター役・野島健児が約2時間の熱演を見せた。

　声優の新たな表現の可能性を追求するレーベル『Kiramune（キラミューン）』が贈るイベント。演劇とはまた違った、声優ならではの魅力を引き出した舞台であり、今年で3度目の開催となった。また、今回は、初めてのオリジナル作品での演目となる。

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　物語の舞台は現代。都会の喧騒とは少々離れた場所にあるレトロゲームカフェにヒロ、ハシーさん、アオイ、カムイがオフ会で集まったことから始まる。コマとバーのマスターが見守る中、ゲームで盛り上がる4人。そんなつながりから始まった4人が、ときにぶつかりあったり、個々の様々な体験を乗り越えたりしながら、ゲームを通じて絆を紡いでいく。そんな中、バーのマスターも過去に大きな傷を抱えていることが分かってきて－－。

　公演がスタートすると、ヒロ、ハシーさん、アオイ、カムイの4人が暗闇の中に浮かび上がる。4人でオンラインゲームをプレーしている場面から演目は始まり、必殺技を叫ぶと、それに合わせて舞台上でも炎の演出がされるなど、派手な幕開け！

　壇上が明るくなり4人の服装も見えてくると、木村が七三分けのスーツ姿であることや、黒縁メガネで何度もメガネの位置を直し猫背と役を作りこんでいる石川に黄色い歓声が飛ぶ。

　柿原は3人に置いて行かれたくないという気持ちを切なげに表現したり、代永が「何があっても、生きていれば前に進むことができる」と、胸にずしりと来るセリフから、現実ではオドオドしゃべっているもののチャットでは言いたいことをズバズバ言うという切り替えがある石川のオタク役が放つ「40秒で支度しな！」と、有名な作品をオマージュしたセリフまで、緩急のあるステージでファンを魅了した。

　終盤には、劇中ながら4人が本気で『PAC-MAN BATTLE ROYALE』を対戦するというコーナーが展開。木村がここで、服に仕込んでいたメガネをかけたり、代永が趣旨を説明している間に4人で自由に遊んだりと、遊び心満載！いよいよゲームがスタートすると、ファンは思い思いの声援を送り、4人も熱中する様子をみせた！この回は柿原が勝利し、高級中華料理店の無料チケットが贈呈され、満面の笑みを見せていた。

　物語が感動の大団円を迎えた後に、それぞれキャストがコメントした。

　ラストにイヌミミをつけて登場した代永は「昼の部とはまた違うものになったと思います。メンバーが変わるだけで、こんなに違うものになるんだなと思いました」。

　木村は「スタッフの方に『新卒の割には仕事できそうだね』と言われました（苦笑）。普段、Kiramuneで一緒に音楽をやっているメンバーと、舞台上でお芝居をできるのが楽しかったです。これからもやっていきたいです」。

　柿原は、「2日間にわたって、高校生をやらせてもらったので、学生の頃に戻ったような気がします。このすごいメンバーの方々と大きなステージでお芝居ができて、楽しかった。みなさん、限られた時間のなかで、よく役を理解し仕上げてきてるなって思いました。また、やりましょう！」。

　石川は、「うちの事務所の先輩の岡本信彦さんもKiramuneに入っていて、先輩が入っているレーベルのリーディングライブに出るのが初めてでしたけど、すごく楽しかったです。それは、支えてくれるみなさんがいるからだと感じていますし、このコンテンツが続いていけばいいなと思っています」と言うと、木村が、「（石川は）上演前からずーっと気合が入っていて、熱意が伝わってきました」と、事前の様子を明かすことも。

　野島は、バーテンダー姿を会場全体に見せるためその場でくるりとターンしつつ、「さもレギュラーみたいな感じですみません（笑）。バーテンダーって普段何しているんだろうというので、また1つ勉強になりました」と、振り返る。続けて、「それと犬のコマという名前ですが、スタッフさんから『野島さんが名前をつけてください』と言われて、バーを守ってくれている存在だから狛犬みたく、コマにしよう！って」と、裏話を披露しファンを驚かせていた。

　最後に浪川から、「リーディングライブも3年目を迎えました。初めてのオリジナル作品ですが、みなさんに喜んでもらえたら嬉しいです。また、来年も、再来年も新しいものをみなさんに見せられるように頑張っていきます！」と、あいさつ。千秋楽ということもあり、全員でファンに手を振るなどしながら円形ステージをぐるりと周り、終演を迎えていた。