女優の中谷美紀(38)が9月30日、都内で行われた第27回東京国際映画祭(TIFF2014) ラインナップ発表会に映画祭を彩るフェスティバル・ミューズとして登場した。
10月23日から10月31日まで東京で開催されるTIFF。今年は新たに革新的な映画を発信してきた映画人へ送る『SAMURAI賞』を新設。北野武監督とティム・バートン監督に記念すべき初プライズが贈られることが発表された。
気品あふれるシックな黒のドレスで登壇した中谷。多くのプレスに迎えられ「私は映画人である前にひとりの映画ファン。苦しい時もいつも映画が私を救ってくれたように思います。人の生死に関わる場面では映画というものは必要ないものかもしれませんが、、忙しい人の日常を少しでも彩るような、大変なことからエスケープできたり、夢を発信したり、豊かにするツールであって欲しいと願っています」とほほ笑みながらあいさつした。
開催期間中はミューズとしてさまざまなセレモニーやイベントに出演する。「私もひとりの映画人として楽しんで参加させていただきたいです。映画を愛するものとして、東京を愛するものとして、貢献できればと思っています」と語りかけた。
映画祭の華といえば最高賞『東京グランプリ(今年から東京サクラグランプリから名称を変更)』を目指し、各国の映画が競い合うコンペティション部門。中谷は「未だコンペ作品に出演したことがない。コンペ作品を持ってレッドカーペットを歩くのが夢です」と目標を掲げた。
会場には日本映画として唯一のコンペ作品『紙の月』の吉田大八監督も登場。「勝負事はキライじゃない。自分ごととして楽しめる」と意気込みを語り、同作に主演する宮沢りえの演技に「彼女の表情の変化。想像をこえたものを目の当たりにし、監督として感動的な経験でした」と感慨深く語った。