日本を代表する作家・夏目漱石、森鴎外らが愛した、東京・神楽坂と文京区の魅力を伝え、風情を体験できる初のイベント『～文豪達が愛した街。神楽坂×文京～ BUNGO マツリ』が、12日から19日に同エリア周辺で開催される。
古来、神楽坂、文京区の両エリアは、夏目漱石、森鴎外、樋口一葉、尾崎紅葉、泉鏡花、石川啄木、小泉八雲らの文豪が生き、数多くの作品を生み出してきた土地として知られる。いまなお、文豪らが愛した風情は街の各所に息づいているが、イベントでは、神楽坂の商店街と地蔵通り商店街で“灯篭イルミネーション”を実施するほか、文豪や文豪の作品に登場する人物に仮装した方々の“仮装パレード”、神楽坂・文京区内の文豪たちの馴染みのスポットを巡る“まち歩き”などを行い、その気分を味わえる。
イベントの目的として、この共通の文化を持つ2つのエリアが合同でイベントを開催することで、地域間の連帯感を創出し、互いの地域活性を促すこと。それと同時に、日本独自の文化の魅力を、文学を通して多くの人に再認識してもらうと狙いもある。
具体的には、12日午後2時30分から文豪の作品に登場する人物に仮装した約40人が、赤城神社～神楽坂下間をパレードする『文豪仮装パレード』。神楽坂と文京区の名店が出店し、各店自慢のお菓子を楽しむ茶会の『和スイーツ大試食会 ～神楽坂・文京 茶会～』。12～19日、神楽坂・地蔵通り商店街で夜の時間帯に、商店街の1か所に大灯篭、その他の店先に小灯篭、大小合わせて244基の灯篭を設置し、神楽坂と文京区の商店街を灯す『燈籠イルミネーション』。神楽坂・文京区内の商店街に隠された宝箱を見つける宝探しゲーム『神楽坂・文京 リアル宝探し 文京神楽財宝伝～文豪郷に隠された謎～』。14～17日の期間には神楽坂、文京区の文豪たちが通ったお店や、創作活動を行った家、作品中に登場したスポットなどを巡るまち歩き『文豪が愛したまち体験（まち歩き）』などが開催されるなど盛りだくさんとなっている。
なお、本イベント開催に先立ち6日には、『BUNGOマツリ』で行われる『文豪仮装パレード』と『灯篭イルミネーション』にちなんだ事前撮影会が開催。夏目漱石に仮装した神楽坂商店街振興組合理事長・勝村忠三氏（70）や、森鴎外に仮装した文京区商店街振興組合連合会代表理事・島田幸勇氏（74）、芸者に仮装した女性たちが登場し、灯篭前での撮影などで成功祈願を行った。
さらに、勝村氏は、「文豪たちが暮らし、また、遊んだ街の雰囲気が残っており、風情があるこの両区に来てもらい、文豪が愛した街をあらためて感じてほしいです」と、開催への思いを呼びかけていた。
『～文豪達が愛した街。神楽坂×文京～ BUNGO マツリ』は12～19日に開催！また、オープニングセレモニーは12日午後2時から同2時30分まで東京・赤城神社にて！
■イベント概要
●灯篭イルミネーション
・夜の時間帯に、商店街の1か所に大灯篭、その他の店先に小灯篭、大小合わせて244基の灯篭を設置し、神楽坂と文京区の商店街を灯す。点灯初日に、点灯式を開催。
◇日時：10月12日（日）～19日（日）18：00～22：00
◇場所：神楽坂・地蔵通り商店街
≪点灯式概要≫◇日時：10月12日（日）18：00～
◇会場：赤城神社
●文豪仮装パレード
・神楽坂や文京区ゆかりの文豪や、文豪らによる作品の登場人物に仮装した約40人が、赤城神社～神楽坂下間をパレードし、文豪たちが愛した神楽坂の当時の様子を再現。中には人力車に乗った文豪も登場し、豪華絢爛なパレードに！
◇日時：10月12日（日）14：30～16：00
◇場所：赤城神社～神楽坂下交差点間を往復（往復約1700メートル）
◇司会進行：講談師・一龍斎貞寿
●和スイーツ大試食会 ～神楽坂・文京 茶会～
・神楽坂と文京区の名店が出店し、各店自慢のお菓子を楽しむ茶会。各店舗から無料でお菓子が提供され、好きなお菓子を選んで味わえる。お茶のお点前体験も実施
◇日時：10月12日（日）14:30～17：30
◇会場：赤城神社
◇提供店舗名：コパン、梅花亭、神楽坂菓寮、喜作、千代田、喜久月（喜＝喜の異字体）
◇提供数：各店舗500食程度（※なくなり次第終了）
◇参加方法：自由参加
◇料金：無料
●赤城神社神楽殿ステージ
・赤城神社の神楽殿にて、神楽坂にゆかりのある人々によるステージイベント
◇日時：10月12日（日）14:45～18：00
◇会場：赤城神社 神楽殿
◇演目／出演者
14:45～15:15 神楽坂芸者衆ステージ
16:00～16:30 詩吟［吟詠・剣舞］（岳精流日本吟院）
16:30～17:00 漫談（くれないぐみ）
17:00～17:40 漫才（サムライ日本）
17:40～18:00 日本舞踊・三味線（花柳貴比、鶴賀伊勢吉）
◇参加方法：自由参加
◇料金：無料
●文豪が愛したまち体験（まち歩き）
神楽坂、文京区の文豪たちが通ったお店や、創作活動を行った家、作品中に登場したスポット等を巡るまち歩き。地元スタッフが、各コースを案内する。
◇日時：10月14日（火）～10月17日（金）
4つのコースを用意し、各コース1日2回開催します[1回目：10：00～2回目：14：00～] ・10月14日（火）根津・千駄木コース
『鴎外・漱石が住んだ町に荷風も歩いた道を巡る』
・10月15日（水）春日・本郷コース
『夭折の作家一葉・啄木ゆかりの“文人の街”本郷を行く』
・10月16日（木）江戸川橋コース
『目白台に薬罐坂の文人旧宅を訪ね、佐藤春夫ゆかりの関口を巡る』
・10月17日（金）神楽坂コース
『近代文芸を切り開いた逍遙、紅葉、鏡花、抱月らが集まった神楽坂を歩く』
◇参加方法：事前申し込み制
申し込み方法：参加ご希望の方は「神楽坂・文京BUNGOマツリ事務局」へ電話にて
申込み
申し込み窓口：「神楽坂・文京BUNGOマツリ事務局」
03-3238-1174（受付時間／平日10：00～18：00土日祝を除く）
申し込み期間：9月17日（水）10：00～10月10日（金）18：00
◇参加人数
（1）10月14、15、16日各回15名
（2）10月17日各回10名
※定員に達し次第締め切り
◇料金：無料
●神楽坂・文京 リアル宝探し 文京神楽財宝伝～文豪郷に隠された謎～
神楽坂・文京区内の商店街に隠された宝箱を見つける宝探しゲーム。神楽坂と文京区ゆかりの作品をモチーフにした謎を解きながら宝を見つけていく。各エリアにはヒント提供店が数店あり、それぞれの謎のヒントを得ることができる。
◇日時：10月1日（水）～19日（日）10：00～18：00
◇会場：神楽坂、文京区内の商店街全域
◇方法：
（1）宝の地図の入手→それぞれの商店街の店舗で宝の地図「冊子」を入手し参加。
（2）各地域で宝探しに挑戦→宝の地図を基に、それぞれの地域で宝探しに挑戦。
（3）宝箱発見→宝の地図に記載されている「謎」や「暗号」が示す場所で宝箱を見つけ、宝箱に記載されているキーワードを冊子に控える。
（4）発見報告→宝箱に記載されているキーワードを集めたら、「発見報告所」もしくは郵送で発見報告。集めたキーワード数に応じて抽選で賞品が当たる。
◇参加方法：自由参加
◇料金：無料
●神楽坂・文京 商店街スポーツラリー
文京区に本拠地を構える柔道やサッカーを始め、正岡子規＝野球、太宰治＝サッカー、夏目漱石＝ウォーキング、島崎藤村＝テニスなど、文豪が愛したスポーツをテーマにして、各商店街に設けられたスポーツアトラクション会場をラリー形式で巡る。
メイン会場となる文京シビックセンターで、元サッカー日本代表選手で現在公益財団法
人日本サッカー協会理事を務める北澤豪氏、狂言師・和泉元彌、作家・壬生篤氏を招いて、サッカー教室や狂言教室、文豪教室、トークショーを開催。
◇日時：10 月 19 日（日）
・スポーツラリー 12：30～15：00
・文京シビックセンター内イベント 11：00～17：30
◇会場：9か所のスポーツアトラクション会場、文京シビックセンター（メイン会場）
◇料金：無料
○ゲストのイベント概要
・北澤豪氏
15：00～16：00 サッカートレーニング教室（文京シビックセンター B1 階 多目的室）
16：15～17：00 トークショー（文京シビックセンター B2 階 区民ひろば）
・和泉元彌
13：00～14：30 和泉流二十世宗家 和泉元彌の狂言体験教室（文京シビックセンター B1 階 多目的室）
15：15～16：00 和泉流二十世宗家 和泉元彌の狂言の世界 ～狂言＆トーク～（文京シビックセンター B2 階 区民ひろば）
・壬生篤氏トークショー
10：30～11：15 文豪の愛した街。神楽坂・文京（文京シビックセンター B1 階 多目的室）
●BUNGO マツリ小冊子、文豪ブックカバー 無料配布
イベント期間中、神楽坂と文京区内の商店街に来た方に、両エリアのまちの魅力を漫画で表現した“BUNGO マツリ小冊子”と、“文豪ブックカバー”を無料で配布。
≪BUNGO マツリ小冊子≫
◇配布期間：10月12日（日）～10月19日（日）
◇配布場所：神楽坂、文京区商店街内の参加店舗など
≪文豪ブックカバー≫
◇配布期間：10月12日（日）～10月19日（日）
◇配布場所：神楽坂、文京区商店街内の参加店舗など
◇配布数：全店舗合計1万8000枚※なくなり次第終了
◇タイプ：全3種類（どのタイプがもらえるかはお店によって異なる）
