『「それでも世界は美しい」ニケ、急に歌うよ～？SP』ステージが28日、東京・インターシティ品川ホールで開かれたファン感謝企画『花とゆめアニメ祭』内で開かれ、ニケ・ルメルシエ役の前田玲奈、リヴィウスⅠ世役の島﨑信長、ニール役の杉田智和が登壇し、司会はニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが務めた。
少女漫画雑誌の『花とゆめ』（白泉社）が創刊40周年を迎えたことを記念してのスペシャルイベント。“それセカ”の愛称で親しまれているアニメ『それでも世界は美しい』は漫画家・椎名橙さん原作の同名作で今年4月から放送。歌を歌うことで天候を操り、とくに雨を呼ぶことに強い力を持つニケが、晴れの大国の少年王・リヴィウスの元に嫁ぐことになったことから始まるロマンス作品となっている。なお、前田、島﨑、杉田の3人が『それでも世界は美しい』のイベントで一緒に立つのはこれが初めてとなる。
ステージが始まると前田がいきなり『アメフラシの歌～Beautiful Rain～』を歌唱しながら登場！澄んだ歌声を会場に響かせていたが、2番になると、なんと島崎が歌いながら現れることに。そのまま、2人のデュエットでハーモニーを奏で、まさに、タイトルの“急に歌うよ”通りのスタートを切り、ファンは大歓声を送る。そしてトークパートに入っていくのだが、ニールがリヴィウスに仕える執事という設定なことを意識した杉田が、自前という執事服にネクタイ、銀髪のウイッグ、メガネ姿で登場するというさらなるサプライズで「きょうは2人が歌うというから、自分にできることをしようと思って」と言いつつ、「誰だ？サンキュータツオって言ったやつ出てこい（笑）！」と、冗談を飛ばすと場内は大爆笑となった。
トークテーマに『それセカ シーンベストリクエスト』と題して『ニケの感動シーン』、『リビの恥ずかシーン』、『ニールの七変化シーン』という3つのテーマを映像でプレイバックしていくという形で展開。感動シーンなどが流されるなか、杉田は、前田と島﨑のことを話すこととなり「2人とも真面目で、それだけに磁石みたく最初反発しあってた。でも、立ち位置がわかってくるとすごく相性がいい。僕はそんな間に立てて幸せでした」と、漏らすと、吉田アナは「杉田さん仲人さんみたいですね」と言い出し、これに杉田は「ニケとリビは結婚するからそんな気持ちですよ」と、うなずく。
続けて、前田がアフレコ中に役に入り込んで体が動くということがあるということが島崎からぴょんぴょんと跳ねるジェスチャーなどを交えて明かし、これに前田は「自覚ないんです」と苦笑い。吉田アナが「前田さんはちょっと天然？」と問うと島崎は「ちょっとじゃないですよ」と、ストレートに同意して場内は沸いたが、杉田からすると、「（前田も島﨑も）2人とも似ているんだよ（笑）すごい天然」と、暴露し今度は2人で赤面していた。
さらに、『リビの恥ずかシーン』の部分では、リヴィウスの決め台詞が公開され、島崎は「とんだ羞恥プレーです。ドキドキで壊れそうです」と、恥ずかしそうにしたり、『ニールの七変化シーン』で『ニール風味5000％』とシーンの説明をされたことに、杉田が「うたプリの倍以上ある」などぶっちゃけて笑いを誘ったり、いい感じのシーンになり、前田が「急にいいシーンですね」と言われた杉田が、「不満かい？ギャグ要員だけじゃないんだよ！」と、絶叫し沸かせていた。
終盤には前田による本作ED曲『PROMISE』を生歌唱し、観客も手を振りながら歌唱を見守るという一体感のあるステージを展開。
最後に前田は、「『それでも世界は美しい』を好きになってもらって嬉しいです。アニメが終わってしまって少し寂しいなと思っていたんですが、こんな大きな『花とゆめ』さんの40周年のステージに立たせて頂いて嬉しいです。また、動くニケに会えたらと思っているので、『それでも世界は美しい』の応援をお願いできれば」というと、杉田は、Blu-rayBOXなどの告知をはさみつつ「ドラマCDあれがきてるよ。まさかニールがあんなことを…。脚本書いた人に話がある！いいぞ、もっとやれ！！」と、アピール。そして、島﨑は、「リビとしてニケとしてニールとしてみなさんの前に立ててすごく嬉しいです。王道の物語として作っています。みなさんの心に恵の雨を降らせてもらえれば。またこうやってみなさんの前に立てることを切に願っていますし、原作もアニメも応援して頂ければ」と呼びかけていた。
