俳優の城田優(28)が11日、東京・赤坂ACTシアターで「ミュージカル『ファントム』~『オペラ座の怪人』の真実~」(演出:ダニエル・カトナー)プレスコール後に囲み会見を山下リオ(21)、日野真一郎(32)、マルシア(45)、吉田栄作(45)とともに開いた。
名作『オペラ座の怪人』が原作。1991年にアメリカで初披露され、仮面をかぶりオペラ座の地下で生きることを運命づけられた主人公のファントムことエリック(城田)が父親との関係を軸にオペラ歌手を目指す少女クリスティーヌとの出会いで愛することを知り、亡霊ファントムから人間エリックへと変わるさまを描きつつ、やがて訪れる悲劇の結末を描いたミュージカルとなる。
プレスコール後に行われた囲み会見で城田は「かつてないほど、緊張してます。なぜここまで緊張しているのか自分でもわからないくらい、夜も眠れないほど、ソワソワしてまして、作品が繊細なので、セリフや歌が非常にピリピリしているところもたくさんあって、役柄としても僕自身もピリっとしているのかな。とにかく後2日で幕が開けるので、僕がエリックの中で感じた憤りとか不安だとか恐怖だとか喜びを全部出せればいいなと思ってますが、眠れぬ日々を過ごしております」と、胸の内を吐露することに。
そしてミュージカルは初となる吉田も「ここまでこのキャスト、スタッフで積み上げてきましたので、このチームを信じて、初日を迎えるのみかなと、今回、城田優の父親なんで息子の顔に泥を塗らないように。最近もマイケル・チャンと錦織圭が組んで世界で2位になりましたから、ダニエル(演出)と優が組んで、世界を獲ってもらいたいなとこの作品でいきましょう!」と、勢いをつけると、城田も「頑張ります!」と、合いの手を入れるなど“親子”で仲の良さを見せる。
しかし、続くマルシアが「私は頑張らない!昨日ね、寝れなかったのよ~」と言い出し、城田が「こう見えてもね、マルシアさんナイーブなんですよ!僕と同じで緊張しいなんです」と、すかさずフォローする一幕も。その城田の話を受けて、マルシアは「今回のファントムでのカルロッタは歌より、芝居が多いんでございますのよ。だから、初舞台の感じがすごくするので、昨日初めて寝れませんでした。寝不足よ!だから頑張らないことも大事なの。でも、すごい良いチームなので、もう『テニス界には負けないぞ!』という感じのファントムでございま~す」と、“マルシア節”で報道陣を沸かせていた。
稽古中のエピソードとして日野が「城田くんが稽古終わった後に“筋肉部“というのがあるんです…」と、明かすと城田が「今回、公演も長いので体の中から体幹から腹筋やら背筋やら、いろんな筋肉トレーニングを参加したい方だけで集まる筋肉部というのがありまして」と、説明。日野と山下が参加しているとのことで発声も良くなったと効果も抜群なようだが、吉田が「マルシアが参加しようと思ったら30秒でダメになりました」と暴露!「なんでそんなこと言うの~!」と、おかんむりなマルシアだが「1回一緒にやったんですけど、みなさん若いので。いいんですよ私は…自分なりのね」と、“筋肉部”のハードさを伺わせていた。
最後に座長の城田から「オペラ座の怪人というタイトルから想像するのはサスペンス、ホラー、悲劇だと思うんですが、この『ファントム』という作品に関しては家族の愛情だったり、誰もが思ってるコンプレックスとか1人の人生の中で誰もが経験するような感情がたくさん出てきますし、個性あふれるキャラクターがそろっているミュージカルです。今回歌だけでなくお芝居が多くなってます。初めてミュージカルを観る方でもスッと物語に入っていける作品になっていると思いますので、ぜひ劇場でこのファントムの世界に浸ってみてはいかがでしょうか?ぜひ劇場でお待ちしております!」と、PRしていた。
「ミュージカル『ファントム』~『オペラ座の怪人』の真実~」は東京・赤坂ACTシアターにて13~29日まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールでは10月5~15日まで上演!