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虚淵玄氏 5年越し“白淵”作品完成に声震わせ感無量!「俺だって人の死なない話を書くんだよ!」

虚淵玄氏 5年越し“白淵”作品完成に声震わせ感無量!「俺だって人の死なない話を書くんだよ!」
虚淵玄氏(右)が作品の完成に心情を語った

 劇場版オリジナルアニメーション『楽園追放―Expelled from Paradise―』(監督:水島精二/配給:ティ・ジョイ)ゼロ号試写会舞台あいさつが11日、東京・新宿バルト9で開かれアンジェラ・バルザック役の釘宮理恵、ディンゴ役の三木眞一郎、フロンティアセッター役の神谷浩史、主題歌を担当した歌手・ELISA、シナリオを担当した虚淵玄氏、水島監督が登壇し、さまざまなトークを繰り広げた。

 ヒットメーカーの虚淵氏による脚本、『機動戦士ガンダムOO』の水島監督というトップクリエイター初タッグを組み3DCGで描かれたキャラクターの存在感を含めた最先端の映像世界を見せる。西暦2400年、人類の多くは地上を捨て、データとなって電脳世界・ディーヴァで暮らすようになっていた。そんななか、ナノハザードにより廃墟と化した地上世界からディーヴァが謎のハッキングを受ける。ディーヴァの捜査官・アンジェラ(釘宮)はその捜査を命じられ地上世界で捜査を開始し、その狙いを探るというもの。

 上映後に感動で涙する観客が見受けられるなか舞台あいさつはスタート。水島監督は、「かなりいい感じでお届けできたと思います」と、手応えを感じたよう。

 虚淵氏と初タッグを組むこととなった水島監督は、「企画自体は古くからスタートスしていたんですけど、虚淵くんと組めるのは、僕としても楽しい出来事でした。ただ、僕らがゆっくりやってる間にほかの先行する3Dアニメに作られてしまったものはあります(苦笑)。でも、3Dの新しい表現を含めて虚淵さんと一緒にやれたのはよかった」と、感想を。

 一方の虚淵氏は、「企画の発端から、実現するまで本当に長い時間かかった作品ですけど、ようやくこの一言が言えるときが来ました。俺だって人の死なない話を書くんだよ!と(笑)」と、“白虚”作品になっていると声を大にして強調。場内を大爆笑させるとともに拍手を巻き起こした。

 さらに、水島監督はキャスティングについて話をすることとなり、「キャラクターデザインと、全体的な肉付けをしていくなかでどういった感じで、このキャラクターが話したりとか、観てくれる人に伝わるかなとか思って作っていました。それでかなり早い段階でアンジェラは釘宮さんの声が聞こえてきた。ディンゴもシナリオ中盤の辺りで三木さんの声が聞こえてきた。フロンティアセッターは、全部書きあげて読んでいる間に、段々このフロンティアセッターがどんな声でしゃべるといいかと考えていると神谷くんの声が聞こえてきた」と、明かしていた。

 最後に、虚淵氏から、「思えば本当に、このアニメは企画書を提出してから完成に至るまでは本当に長くて5年くらいかかりました。最初の構想を出した段階で、まだ『まどか☆マギカ』の影も形もなかったと思うとこれができあがるまでの間に、自分の人生は激動の移り変わりを体験しまして、この日を迎えられて感無量ですね。今までの思い入れが全部押し寄せるようでやっとここに辿りつけたという気分で本当に幸せです」と、感極まり声を震わせる。

 水島監督は、「きょうのはゼロ号で、次にみなさんが観るのが完成版になりますが、どこがどうかわるかは、ほとんど分からないと思います。僕らのこだわりを発揮するところなので。今以上には伝わるものにはなると思います」と、11月15日の公開までにさらなるクオリティアップを目指すことを宣言していた。

 劇場版オリジナルアニメーション『楽園追放―Expelled from Paradise―』は11月15日より新宿バルト9ほか劇場上映!

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