人気声優・神谷浩史が11日、東京・新宿バルト9で劇場版オリジナルアニメーション『楽園追放―Expelled from Paradise―』(監督:水島精二/配給:ティ・ジョイ)ゼロ号試写会舞台あいさつに釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史、歌手・ELISA、脚本を担当した虚淵玄氏、水島監督とともに登壇した。
西暦2400年、人類の多くは地上を捨て、データとなって電脳世界・ディーヴァで暮らすようになっていた。そんななか、ナノハザードにより廃墟と化した地上世界からディーヴァが謎のハッキングを受けた。ハッキングの主は、フロンティアセッター(神谷)と名乗る。ディーヴァの捜査官・アンジェラ(釘宮)はその捜査を命じられ、生身の体・マテリアルボディを身にまとい、地上世界へと降り立った。地上捜査官・ディンゴ(三木)とともにフロンティアセッターの捜査を開始するのだがその先には……。虚淵氏のイマジネーションから生まれた未来像と水島監督率いるスタッフによる3DCGで描かれたキャラクターの存在感を含めた最先端の映像世界が展開される。
上映後に三木が登壇のあいさつで、重々しい声から、一気に可愛らしい声を出すというギャップを楽しめるあいさつをしだしたため、その直後となった神谷は少々やりづらそうだったが「そういうのやらなきゃいけないの(笑)?」と、観客を和ませるなかスタート。
神谷はアフレコに至るまでの裏話をしつつ、初の虚淵氏脚本の作品に出演するということで、「虚淵さんとお仕事させて頂いたことがないのでぜひやってみたいと思っていたんです。けれど、虚淵さんの作品を見ると虚淵さんの脚本のセリフって難しいと思って…」と、話すと虚淵氏から「本当にすいません(笑)」と、先にお詫びが入り笑いを誘うことに。
続けて、神谷は「それで『神谷くんすごいしゃべるから頑張ってね』とシナリオを頂いたんです。年明けくらいに頂きまして、製本されたものを読んで、ビックリするぐらいセリフが多かった(笑)。でも、ビックリするぐらいおもしろかった。ただ、俺がこれをやるのかと(苦笑)。すごい難しいことを言っているからこれは早くアフレコにならないかと。毎日毎日シナリオを持ち歩いて、分からない単語があったら調べて、アフレコ現場ですぐに音になるように、環境だけ整えて臨みました」と、相当なセリフ量があることを伺わせた。
そのかいあって、アフレコ現場について、水島監督から、「ちょっと感情的に出過ぎてる部分を撮り直したくらいで、非常にアフレコ事態はスムーズにいきました。イメージのすり合わせがすごいできてるなと僕らも感じましたので本当にスムーズでした」とのコメントがあり、これを神谷はホッとした表情で聞く様子を見せていた。
ほかにもフロンティアセッターの見どころとして、「極力感情を抑えてくれと言われたんですが、感情が出てしまうところに関しては声を大きくしてくださいという指示があって、すごく嬉しいということを表現するときは声が“でかく”なります。トーンは変わらないけど音が大きくなるということで感情の幅を表現してくださいと言われ、おもしろいなと思いました」と、少々声を張って観客を前に生でその表現を披露し沸かせた。
最後に神谷から「シナリオを読んだ時に、ああこういう話なんだということを思ったんですけど、フロンティアセッターの役を任された以上、フロンティアセッターとして話を追ってしまうんですですけど、果たしてきょうみなさんがどんな感想をお持ちになるか興味があります。アンジェラ、ディンゴ、フロンティアセッターとそれぞれに楽園があって、それぞれがとても正義であって、揺るぎないもので、その主張があるから物語が生まれると思います。あるキャラクターの視点でみたら、次は別のキャラクターの視点で物語を見ると、別の答えが導き出されると思います。ですので最低3回は観ていただければ」と、うまくPRにつなげていた。
劇場版オリジナルアニメーション『楽園追放―Expelled from Paradise―』は11月15日より新宿バルト9ほか劇場上映!
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