女優・河北麻友子(22)が28日、東京・三軒茶屋のシアタートラムで『つかこうへいダブルス2014』舞台『新・幕末純情伝』(演出:岡村俊一)公開ゲネプロを俳優・神尾佑(44)、細貝圭(29)、早乙女友貴(18)、広海・深海(ともに24)と開いた。
『つかこうへいダブルス』とはつか芝居2本立ての名称。2003年の杉田成道氏の演出による『幕末純情伝』と、故・つかこうへいさん本人の演出による『飛龍伝』は、筧利夫と広末涼子の主演で開催され大きな話題となった。今回、広末以来11年ぶりの連続ヒロインを河北が務めることとなり、「沖田総司は女だった」というキャッチコピーでおなじみの『新・幕末純情伝』の沖田総司と、『広島に原爆を落とす日』では、大日本帝国敗戦処理班としてディープ山崎に原爆投下ボタンを押させる女・重宗夏枝というどちらもヘビーな役柄で見せる。
舞台衣装姿で囲み会見に臨み、河北は「初舞台なので悔いがないように頑張りたいと思います。アザは増えてますが元気です。死ぬ気で頑張ります!」と、完全燃焼を誓うことに。
けいこ現場でのエピソードについて、細貝から「河北ちゃんは反応が思った以上にアメリカ人でビックリしました。『分かりましたオッケー』って言っていたりして」と明かされると、河北は苦笑いを浮かべ、神尾は、「英語で育ったからしょうがないよ」とフォローしていた。
さらに早乙女に、立ち回りを教わっているという河北は、「私の立ち回りがよくなかったら友貴くんが悪いと思います」というと、早乙女は、「徐々にうまくなってきてますよ」と、成長を認めるコメントが飛び出すことも。
ほかにも、広海・深海からは、「これから舞台でチューする前なのにビーフジャーキーを食べてた。さっきもケンタッキー食べてた」と暴露される一幕もあり、河北は「イメージが悪くなる!」と、またも苦笑いだった。
2013年には女優・桐谷美玲(24)が『つかこうへいダブルス』の主演を張ったが、そのときの相手役だった神尾に河北との違いを問うと、「彼女(河北)の方が相当結構勝ち気。闘志がありますね。その辺が桐谷さんとは違うかなと。いざとなるとグイグイ前に来る」と、河北のパーソナルを伺わせつつ、女性としては、「可愛らしいですよ。ふとしたところで、みんながワーワーやっているところとかのなかで、素の部分とかみられる」と、認めていた。
その後、29日からの『新・幕末純情伝』公演初日に先立ち、同作が報道陣向けに公開。つか戯曲らしく小物以外はないというほぼ空舞台以外はないというシンプルさで、暴力、性に関するセリフなどが飛び交い、その熱が作品を烈火のごとく燃えあがらせ怒涛の展開を見せる。アドリブも満載で、この日は早乙女がその対象になり、素に戻って苦笑いを浮かべたり、細貝がかつて所属していた5人組バンド『ココア男。』のことをイジられたりとエンターテイメント要素も満載。河北も過激なセリフを叫んだり、殺陣、ダンス、キスシーンなどを熱演。初舞台ながら堂々の存在感を見せていた。
『つかこうへいダブルス2014』の舞台『新・幕末純情伝』は29日から、『広島に原爆を落とす日』は9月6日から14日までシアタートラムにて上演!
■出演キャスト
○『新・幕末純情伝』
坂本龍馬:神尾佑
沖田総司:河北麻友子
土方歳三:細貝圭
桂小五郎:高橋龍輝
岡田以蔵:早乙女友貴
近藤勇:久保田創
新選組隊士:桑野晃輔、山下翔央、大久保祥太郎、広海・深海
岩倉具視:市瀬秀和
勝海舟:吉田智則
○『広島に原爆を落とす日』
ディープ山崎:馬場徹
重宗夏枝:河北麻友子
山崎部隊隊員:高橋龍輝、桑野晃輔、大久保祥太郎、早乙女友貴、山下翔央、久保田創
東條英機:吉田智則
アドルフ・ヒトラー:市瀬秀和