『ナイトライダー』（NBCユニバーサル・エンターテイメント）コンプリートBlu-rayBox発売発表イベントが7月29日、都内スタジオで行われた公開アフレコにマイケル・ナイト役・ささきいさお（72）とキット役・野島昭生（69）が登場した。
日本では1987年から放映。潜入捜査中に凶弾に倒れ瀕死の重傷を負い、一命を取り留めた主人公のマイケルは高性能人工知能『キット』を搭載したドリームカー『ナイト2000』を駆使し、法の目をすり抜ける巨悪と戦うというカーアクションドラマ。人と車の名コンビ、マイケルとキットの掛け合いもこの番組の魅力の1つだ。今回発売されるBlu-ray BOXは日本では放映されず、今回新たにオリジナルキャストで吹替えをした10話を含むシーズン1～4の完全版。さらに「新ナイトライダー」、「ナイトライダー2010」が収録されたDVDなどが特典となっている。
ささきと野島は示し合わせたかのようなパステル調のブルーのジャケットにブラウンのシューズというコーデで登場。公開アフレコでは往年の名コンビ、まもなく古希をむかえる野島も古希を超えたささきも25年のブランクを感じさせない当時を思い起こす息の合った演技を披露した。
囲み会見では、25年ぶりに組むことに、ささきは「企画を聞いて、うれしくて『また、みんなに会える！』という（収録）が終わった後にみんなで飲んで、話し合って、翌週会うのが楽しみで4年も続いたから家族みたいな仲間で、このメンバーでこの楽しい作品をできることが、とってもうれしかったことと、やはり作品が楽しいですからね、緊張よりも楽しい雰囲気を出すことが大事な作品だったので雰囲気づくりを昭生ちゃんが頑張ってくれたんで楽しかったです」と、しみじみ。
そんなささきの発言を受けて野島は「25年って大変なことなんですよね、産まれた子どもが25歳ですからね。みんなで集まって、終わったあと飲めるというのが楽しかった！この作品はたくさん仕事をした中で3本指に入るぐらい印象に残るし、楽しいし、おもしろいし、家族みたいな仲間と25年ぶりに集まれるということでうれしかった！でも声が出るか不安でしたけど、買って、見て、聞いてください！」と、自信をのぞかせた。
今回のBlu-rayの発売について、ささきは「もう、古いモノなのであきらめてたけど、Blu-rayという高画質、高音質の作品になるということは僕にとっても嬉しくて、生涯の記念として宝物です！」と口にすると、野島も「まったく同じですね！昔のモノが新しくBlu-rayになるということはないんですよね、世界初ですし演じる方とすれば、こんなに嬉しいことはないですよね！」と、絶賛。
さらに、ささきは「時代に先駆けた作品だったよね、今はカーナビはしゃべるけど、それがなかった時代でみんなで『すげーな！』って言ってた頃から時代を経て現実になって、若い人が見てもオモシロいと思うよ。あとこの作品は英語で見るより日本語で見る方がオモシロい！字幕を追うよりも言葉のやりとりとニュアンスをみんなで工夫しているので楽しさが伝わると思う」と、ナイトライダーの魅力を語ると野島からも「その通り！」と合いの手が入る。
収録時のエピソードとして、ささきが本番でアドリブを入れたことを明かすと、野島が「それが一番大変だったんですよ！」との声に一同大笑いだったが「ささきさんの声をインプットして、印象が残っているうちに、すぐ録ったんですよ！だから昔の掛け合いでも息が合っているんだなと自負できる部分ですね！」と、苦労話も飛び出した。
印象に残っているシーンについて、ささきは「キットの性格が登場から次第に変化するところがあって、マイケルともケンカしたり、張り合ったりしていろんな段階を経て信頼関係ができて、ヤキモチ妬く人間的なところが出たりという移り変わりがありましたね～」と、このコメントうけて野島も「車でコンピュータだから、どこまで喜怒哀楽をどの程度出していいのか、本当に悩みました！ディレクターと話し合いながら、毎回工夫しながら、それも楽しみの1つだったんですけどね！パイロット版は産みの苦しみでしたね、コンピュータ的な話し方やフレンドリーな話し方がダメで3回目に『マイケルが好きな弟』という心配する弟の感じでやってできたんですよね。でも、そこからが難しかったですね。どこまで感情を出していいのか、本当に難しかったですね。みんなと和気あいあいとして作っていく中でマイケルとキットの話ができたのはすごい良かったと思いますね！」と、どことなく味があると感じたキットを演じるにあたっての裏話もポロリ。
印象的なセリフについてはささきは「『いくぞキット！』こればっかりですよ～」とコメントするとすかさず野島は「僕は『いけませんよマイケル』と止めないとすぐ女の子の方に行ってしまうんですよ～」とやはりマイケルとキットの駆け引きが見どころのよう。また、ささきは今回のアフレコで躍動感を出すことに苦労したと明かし「若いときのように、思いっきりできるように練習しました！」と、陰ながらの努力を明かしていた。
最後にささきは「外国の近未来のテレビ映画でありながら、なんとなく日本ドラマ的な展開がするという、スゴく身近な作品で、カワイイ女の子が出てきたり、楽しい作品ですよ。今回もやってみて、やっぱり、おもしろいなって思いましたよ！」と感想を語り、野島は「この作品は撃ち合うとか、人が死ぬとか割とない、マイケルが悪い奴を捕まえるドラマが多くて、家族で和気あいあいと楽しめる作品なので、ぜひ、みなさんでマイケルとキットの掛け合い！これがウリです！見てください！聞いてください！」とPRしていた。
『ナイトライダー コンプリート ブルーレイBOX』は11月27日に5800円（税抜）でリリース！
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