伊藤がドラマWで演じるのは、勝つためには手段を選ばない冷酷な弁護士・笠原。「無実にはできないが無罪にはできる」と言い放つ笠原だが、同じ児童養護施設で育った男が金の無心に現れる。弁護士として飛躍する彼には誰にも言えない過去があった…8月31日よりWOWOWで放送。第1話無料、全5回。
どこか暗い影のある弁護士を演じる伊藤は「善悪って難しい。時代、国が変われば変わってくる」と“人が人を裁く”というテーマの本作に険しい表情。しかし、「“自分自身の善悪って”と30秒だけ考えてみたんですけどよくわからなくて」と笑い、「僕も偉そうなことを言ってWOWOWに加入してない。明日加入しようと思います」と会場を笑わせた。
ドラマ『半沢直樹』でブレイクし、ドラマや映画に引っ張りだこの滝藤は「膨大なセリフとどう向きあっていいか。伊藤さんに教えてもらいながら…」と殊勝にコメント。すると伊藤は「あなたの方が旬なんだから。撮影中に新たな生命も授かりましたね。忙しいし、家に子供が3人いるのに『どうやってセリフ覚えてるの？』って聞きましたもん。台本を見せてもらって“こうやって役作りするんだ。俳優さんって難しい仕事だなあ”」とユーモアたっぷりに笑いを誘った。
作品にちなみステージ上で伊藤の“公開裁判”が行われることに。「まさかの裁判ごっこですか」と半ば本気で呆れる伊藤に対して、瀬々監督は“告発”。「内容証明書付きで告訴状を持ってきました！」と高らかに宣言し、「ことあるごとに『もう俺はダメだ。引退する』と十数回。この作品ひょっとして完成しないのかな。あなたの引退という言葉には心が凍る思いでした」と語った。
伊藤は「人から訴えられたのは初めて」と苦笑しながら伊藤流の真面目さを発揮。「じゃあ、出るとこでましょう……認めます。僕はすぐグチを言ったり泣き言を言ったりするタイプ。それが罪になるというなら引退するしかありません。これからも泣き言を言いますし、引退するって言いますけど、（引退）しません！」と前向きに話した。
さらに、木村からは“精神年齢が小学4年生”と手厳しい指摘。木村は「私の女性マネージャーに相撲の技をかけるんです。結構本気なんですよ。現場を見ましたよね、監督？」と隠された伊藤の一面を暴露。伊藤は「もうすぐ39。俺が精神年齢小学生と言われて恥ずかしいよ」と本気で嘆いていた。
観客から“有罪”とされた伊藤は「この有罪判決を聞いたらうちの母親悲しみます。『伊藤英明訴えられる』、読んでみたら舞台挨拶の内容。今日のこのことは絶対に乗せないでください」と語り、「このドラマは1話が一番面白くない。5話は100倍とか1000倍面白い……この表現方法が僕が小学生なんだと思います」と苦笑交じりにアピールした。
