俳優トム・クルーズ(51)が6月27日、都内で映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(監督:ダグ・ライマン/配給:ワーナー・ブラザース映画)来日記者会見にダグ・ライマン監督とプロデューサーのアーウィン・ストフ氏とともに登場した。
桜坂洋の同名小説を原作とした、日本発のハリウッド映画。謎の侵略を受け、滅亡寸前の世界が舞台。ヘタレで戦闘力ゼロの兵士ケイジをトム・クルーズが演じ、ケイジをシゴいて最強に鍛え上げる戦場の女神リタ役をエミリー・ブラントが演じる。命を落としても目覚めるという生死のループに入り込み、死んだ数だけ強くなるケイジが世界とかけがえのない存在となったリタを守れるのか?クルーズのスタントなしの演技やド迫力映像も見どころとなっている。
連日のプロモーションにも疲れの表情を見せず、タフな笑顔を見せながらクルーズは登場。まずは、ライマン監督が「今回、日本に来まして、大阪、福岡、東京とまわりましたけど、圧倒的なすばらしい体験でした。非常に意義のあることだ。というのも、3年前にこのプロジェクトが始めたんですが、本当に最初からトムは日本の観客を意識して『これは日本ではどう受け入れられるだろうか?これに日本語の字幕がついた時にどう読み取れるだろうか?』と常に観客を意識していた。最終的なプレミアの地が日本であるということが非常に意義があると思います」と、プロモーション活動のこと口にすることに。
クルーズも「昨日のジャパンプレミア(参照記事:トム・クルーズ今年初のサプライズに感激!主演映画は原作者・桜坂洋さん納得の仕上がり)にたくさんのファンの方々が来てくださいまして、交流できまして、お礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました」と、先日の感想を口にした。
総移動距離1368キロの弾丸キャンペーンを敢行したクルーズへMCが「疲れてませんか?」と、尋ねると、「むしろエネルギーをいただきました!元気をいただきました!」と、ファンの声援がクルーズに力を与えているそうで、「あんまり寝てないんですけど、全然平気です!」と、タフネスぶりを見せた。
報道陣からの質問で原作について聞かれるとクルーズは「独創的なラブストーリーだと思います。とても作るのが難しいことです。非常に大きな映画の世界というものを作らなければ生まれない。われわれは役作りに時間をかけたんですが、強い女性を出して、非常にユニークな役に作り上げていく名手。ディテールも良くなってきた。この素材をダグとやるということが意義のあることでした」と、しみじみ。
「一番のチャレンジは?」との質問にクルーズは「3人で初めて会った時に約束を交わしました。『自分自身にチャレンジ精神でいこう!』、『最高の映画を作ろう!』、『キャラクターやストーリーは野心的にいこうじゃないか!』とチャレンジにそったステップを踏んでいきました。クルーを組んで、映画とはユニークなアートで映画は1人ではできません。チームで作る彼らの技術、知識、芸術性こういうトーンは映画の画面に出ます。ユーモア、ロマンス、アドベンチャー、感情それらを集めて実践しようとしました。私の映画はお客様を意識した役作りとストーリーになってます。映像と効果、ストーリー、キャラクターを盛り上げるためのものなんです。また『アクション』といいますが、アクションのその裏にキャラクターがなければ意味がないのです。そして、その映画の世界を作っていく、創造的なものもあるのです、男と女の関係も非常に独創的です、命を懸けての関係です。次元の積み重なった映画、キャラクターになるのです。機動スーツも映画の小道具にすぎないのですが、もちろん非常に良く作られてます。もちろんみんなでチャレンジしてこれを作り上げました。『重量』、『動き』、ストーリーがそれを作り込むのです。そこにキャラクターを見つけるのです、この映画のすばらしいのはあらゆる部門に携わっている人が全部同じ目的のために立ち上がって、ベストを尽くし、ここに集結したところに美しさがあります。ほんとに心高ぶる素晴らしい体験です。大きい感動です。各自がA++のものを持ち込まなければいけないのです、この映画のためにあらゆる人のチャレンジにうれしく思います。あらためて感謝します。非常に協力的なチームだったと思います。ほんとにすばらしいことだったと思います」と、熱烈なコメントを寄せた。
ちなみに、共演したエミリー・ブラントについては「彼女の映画はすべて見ています。ものすごく才能があります。役柄の幅は広いしドラマやコメディー技術が優れてます。しかもとても知的です。彼女がキャストに決まったとき、われわれは喜んで『良い映画ができるぞ!』と自信を持ちました」と、作品の仕上がりへ自信を持ったそうで、「彼女はタフなんですよ!スタントをしたあと『どうだった?』って聞いたら、涙を浮かべていて、『とても重たい~』って言ってたよ!で僕は現場で笑わせてあげようと思って、弱虫にならず、笑いながら演技をやってもらいたいってね。とても感心する演技をしてたよ!」と、べた褒めだった。
最後にクルーズから「きょう、来てくださった方にもう一度、お礼申し上げます」と丁寧なあいさつを見せつつ、「ご歓待に感謝します。今回は素晴らしい旅でした。今回のことは忘れません。もうすぐ旅立ちますけど『サヨナラ』ではありません!『また、すぐ会いましょう!』です!」と、終始笑顔をふりまきながら会場を後にした。
映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は6月28、29日緊急先行上映!7月4日より2D/3D/IMAX 同時公開!