俳優・吉岡竜輝(13)が3月7日、東京・グランドプリンスホテル新高輪内で『第37回 日本アカデミー賞』授賞式に『少年H』(監督:降旗康男/配給:東宝)で、新人俳優賞を受賞して登壇した。
『少年H』(監督:降旗康男/配給:東宝)は、97年に発表された妹尾河童の自伝的小説の映画化。昭和初期の神戸を舞台に、激動の時代を生き抜いた家族のドラマ。実生活でも夫婦の水谷豊と伊藤蘭が約30年ぶりに共演し、夫婦役を演じたことでも話題に。
2000人以上の候補者の中から選ばれたのは、映画初出演の吉岡君。小学生から中学生までの多感な時期を1人で演じきり、第二次世界大戦の戦前から戦後にかけて、日本を取り巻く状況が刻一刻と変化する中で、様々な体験を経て成長していく少年の姿を生き生きと表現した。
吉岡は、「この中に立つと、一番みなさんが『誰?』という感じだと思うんですけど、この『少年H』という作品に出させていただいたら、今までテレビの向こうの人や雲の上のような人だと思っていた方々が、すぐ目の前にどんどん現れてくるので、すごく不思議な感じだと思っています。この受賞できたので、すごいうれしいです」と、謝意を。