ミュージカル『5(ファイブ)王子とさすらいの花嫁 ~ニコニコニーコ・due~』(演出・脚本・美術・音楽:湯澤幸一郎)公開舞台げいこが1日、東京・全労済ホールで開催され、出演者ら10人がステージ狭しと熱狂の舞台を繰り広げた。
同ミュージカルは、株式会社ドワンゴが開催する『ニコニコミュージカル』第9弾。2011年3月に開催した第3弾『ニコニコニーコ』の続編で、ニーコ演じるプリンセス・ニーコによって宇宙へ放り出された駆け落ち相手のプリンス・ヒロキ・メルキー・ルンパ・ダイキ・ショータローが、ニーコへの思いを断ち切れず5人に分裂して再び地球へ降り立ったニーコの元を訪れプロポーズする模様をコメディータッチで描く。
出演者はニーコのほか、王子1(赤)を森久保祥太郎、王子2(青)高橋広樹、王子3(ピンク)Kimeru、王子4(黄)井上優、ユウナを稲村優奈、ヒトミ・ヴァイオレット・No.1を吉田仁美、コクリューを國立幸、テラサキを寺崎裕香、そして100人のオーディションから7月初旬に選ばれた王子5(緑)伊勢大貴。
舞台はひたすらハイテンションかつスピーディー。歌唱シーンを終えて舞台袖に下がろうとする王子たちが、何度も音楽がかかり息を切らせながらダンスする姿や、声優オタクの実態を声優視点で暴露しまくるなど普通のミュージカルでは観られないクスリと笑える演出が盛りだくさん。そんなテンションの高いものから想像のつかないような意外なラストが待っている。
前半は、地球で声優として生活する関西弁のニーコとその周囲の仲間の生活がテンポよく描かれ、ニーコが「モテたい!」と無茶苦茶な言動をしたり、オタクのエレジー曲のような「♪キモくない 純粋なだけ~」など、会話だけではないしっかりした歌と踊り展開。
後半では5王子がニーコへ思いを伝えるためミーコ周辺の知り合いに乗り移り襲撃!さまざまなアプローチがなされるが、中でも森久保による、ラブソング『Trueっぽいラブ』はこちらにまで気持ちが伝わってくるような熱唱で必見だ。
公演は1~9日まで全9ステージ公演!