3月7日、東京・グランドプリンスホテル高輪「国際館パミール」で行われた『第37回日本アカデミー賞』授賞式が行われた。総合司会者は、昨年度の最優秀主演女優賞を獲得した樹木希林（71）と、今年から組織委員会副会長に就任した西田敏行（66）が務める。日本テレビの枡太一アナウンサー（32）と徳島えりかアナウンサー（25）もサポートした。
両手を挙げて手を振りながら登場した西田は、「いよいよ幕が切って落とされました。私、本日の司会の大役を仰せつかりました西田敏行と申します。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつ。樹木は「同じく樹木希林です。どうぞよろしくおねがいいたします」と、あいさつ。
西田が、「希林さん、いよいよはじまりましたねぇ」と言うと、樹木は、「今回の司会者は高齢ということで、随所にイスを用意していただいて、ご配慮ありがとうございます」と、会場を和ませる。
西田は、「子供のころから、無類の映画好きの父親に連れて行かれまして、映画をたくさんいっぱい見て育ったんです。映画が僕の情操を育んでくれたといっても過言ではないんですよ」と言うと、樹木は、「凄いですねぇ文化的で。私はただただ、戦後過ごしてきただけで」と、希林節で沸かす。
西田は、「希林さんは、人生の一番の障害と言われる大きな病を淡々と受け入れて、たんたんと自力で蹴散らしちゃったじゃないですか」というと、樹木は、「蹴散らした！そう思っていただければと思います」と淡々と受け流す。
2人の冒頭のトークの後、受賞者とプレゼンターがレッドカーペットに登場。いっきに華やかに。
新人俳優賞にノミネートされた濱田ここねちゃん（9）は忽那汐里（21）や黒木華（23）が、緊張した面持ちで歩く中、満面の笑顔で観客に手を振り、助演女優賞にノミネートされた蒼井優（28）は、ちょっとおくれて登場すると、左目に眼帯をしており、会場がザワつく。
隣の真木よう子（31）と中谷美紀（38）は、何か楽しそうに話しながら、身体を寄せ合う。主演女優賞にノミネートされた尾野真千子（32）と上戸彩（28）も、楽しそうに言葉を交わしながら、歩いた。助演男優賞にノミネートされた中で目を引いたのは、みなタキシード姿な中、オダギリジョー（38）は、奇抜なハットとロングコートという独特のファッションで、観客は盛り上がった。
そんな名優たちが揃ったレッドカーペットだったが、一番、会場から歓声が飛び交ったのが、主演男優賞にノミネートされた福山雅治（45）だった。
黄色い歓声と拍手がひときわ大きくなり、照れ笑いを浮かべた福山は、観客たちの拍手喝さいに、何度も軽く手を振りながら応えていた。さらに、テーブルに着席してから、スクリーンで福山が抜かれるたびに、会場からは「キャー」という黄色い歓声が響き、そのたびに福山は、照れ笑いを浮かべた。
また、話題賞にノミネートされたお笑いコンビ『オードリー』の若林正恭（35）は、緊張感いっぱいの顔でレッドカーペットを歩いた。
同映画賞は、「日本映画人による日本映画人のための日本映画の祭典を」をキャッチフレーズに1978年からスタート。日本アカデミー賞協会正会員3944名による投票によって決定される映画賞。今回の選考対象は2012年12月16日より2013年12月14日まで東京地区における商業映画劇場にて、有料で1日3回以上上映し、それを2週間以上継続して公開された、40分以上の183作品を対象に優秀作品賞など、16部門が発表された。
