OVA『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』(監督:水島努)舞台あいさつが5日、東京・新宿バルト9スクリーン9で開かれ西住みほ役・渕上舞、武部沙織役・茅野愛衣、五十鈴華役・尾崎真実、秋山優花里役・中上育実、冷泉麻子役・井口裕香が登壇し、司会は廣岡祐次宣伝プロデューサーが務めた。
2012年から13年にかけテレビアニメとして放送され人気を博した“ガルパン”の愛称で親しまれている『ガールズ&パンツァー』。本作はテレビアニメで、あっさりと勝利していたように見えた第63回戦車道全国高校生大会「第2回戦」のアンツィオ高校との激闘が描かれる。アンツィオ高校の用意したP40重戦車や秘策などで大洗女子学園を翻弄するのだが、その裏で歴女チームのカエサルとアンツィオ校のカルパッチョとの知られざる友情物語や、3回戦から本格参戦する大洗女子のチームメンバーの登場やチームの技術面、絆など成長もしっかり見られる仕上がりだ。
上映後、パンツァージャケット姿で5人が登場すると朝早くからのイベントにもかかわらず、ファンから元気のいい大きな拍手があふれる。ついに公開を迎えたことに渕上は、「やっとという気持ちもありつつ、もう来たかという気持ちもあります。無事にみなさまにお届けできて良かったなと思います」と、ホッと胸をなで下ろす。
尾崎が、「40分あっという間じゃなかったですか?試写会で、劇場のような所で、ガルパンを観たのは初めてだったので、音がすごいと感動が増すなと思って。こうやって劇場に観に来てほしい作品だなと思いました」と、音響周りにもこだわっている本作へのアピールをし、中上は「観た後は熱狂しながら、鼻息荒かったと思います!」と、大興奮の様子を見せていた。
印象的な部分へ話が向くと、井口は、「ガルパンって大洗女子だけで本当にキャラクターがたくさんですけど、念願のアンチョビのみんなが活躍する姿は、いままでいた大洗女子のキャラとは雰囲気もガラッと変わっていて印象的でした。アンツィオ自体ガラの悪さ?そういう個性もあって」というと、廣岡宣伝プロデューサーが、「北関東のちょっとヤンチャな高校イメージらしいです」と、補足説明が入ることに。
続けて、中上は、「優花里として、また潜入させてもらえると思わなくて」と、感激したそうで、尾崎は「2回戦ということで、まだ仲間になっていないキャラクターも出てきていて、ねこにゃーが“また声かけられなかった意気地なし~”と言ってるシーンが彼女はこの段階で一生懸命声をかけようというところまで行っているのを観て心が熱くなりました」と、感想を。
ほかにもカルパッチョとカエサルとの激戦を挙げた茅野は、「家のパソコンで観ましたけど、画面にかじりついてました」と迫力に圧倒されたことを口にすると、渕上も、「TVシリーズでもいろんな戦い方をしてきましたけど、あそこまで接近戦で戦車でぶつかり合っててというのはあまりないです!音も感じられました!」と、熱烈のPRをしていた。
途中、本作の水島努監督からのメッセージが届き、渕上が代読。「私事で恐縮ですがいろいろ立て込んでおりまして、その理由は劇場版1つしかないのですが。この劇場版が想像を遥かに超える物量になっております。OVAはなんとか公開しましたが、その余韻に浸ることなく、スタッフ一同、ガールズ&パンツァーを頑張って制作していますので、何卒よろしくお願いします」と、劇場版への期待をあおっていた。
そのまま劇場版への話題となり、何か希望はないかと問われると井口は、「いろんな場所にこのジャケットを着てみんなで舞台あいさつに行き、みんなにありがとうを伝えたい!ジャケットが少しくたびれてきているけど」と言うと、茅野は、「新しいジャケット作ってもらいましょうよ!」と、提案するという一幕も。尾崎は「私の初めてのアニメのアフレコがガルパンだったので、この作品がいろいろベースになっているんです。女子校みたいな雰囲気で、ものすごい人数での収録だったためスタジオに入りきれずに、外で体育座りしている事もあったんです。久々にアフレコがあると、帰ってきたなという気がするので、劇場版のアフレコの日を楽しみにしています」と、自身のことと絡めて期待を寄せた。
さらに、茅野は「私は(戦車の振動に合わせて)揺れる映画館を作ってほしい。この戦車だとこの揺れ方とか」と、構想をぶち上げると、渕上が「遊園地とか?」と続け、尾崎は「“ガルパンランド”作ったらいいんじゃない!」と、壮大な発想が飛び出し、茅野は「博物館とかプリクラとか衣装も貸し出しましょう!ガルパンランド作りましょう!」と、ノリノリで話を飛躍させていた。
そして、渕上から、「2、3年と変わらない応援を頂けて、始まったときよりもたくさんの方に応援して頂けて本当に幸せに思います。劇場版もありますし、もしかしたらその先にも新しい何かもあるかもしれません。これからもさらなる応援をして頂けたら」と、呼びかけ、最後は、ファンとキャスト全員で、「パンツァー・フォー!!!」と、声を合わせヒットを願っていた。
OVA『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』はシネマサンシャイン池袋ほか全14館の劇場にてイベント上映中!Blu-ray・DVDは7月25日より発売!また、本舞台あいさつで、今年11月16日に茨城県大洗町で開かれるあんこう祭に本日の登壇者5人が登壇することもアナウンスされた。