元『AKB48』のメンバーで女優の“ゆったん”増田有華(22)の出演する舞台『タンブリングFINAL』が、大阪公演(今月28日、29日)を3日後に控えた6月25日、都内のスタジオで、公開稽古を行った。
主演の俳優・松下優也(23)、俳優・須賀健太(19)、塩野瑛久(19)、吉村卓也(24)、加藤真央(23)、廣瀬智紀(27)、菅谷哲也(20)、百瀬朔(19)、荒木宏文(30)、愛華みれ(49)を始め全キャストが出席した。
松下優也が【鹿倒立】、須賀健太が連続の【バック転】を披露するなど、今人気急上昇中の若手俳優たちがアクロバティックな新体操を“吹き替えなし”で実演。さらに、クライマックスでは毎回、拍手喝采となる全日本選手権出場経験者たちによるダイナミックな新体操もこれで見納めとなる。
横浜公演以来、17日ぶりの全員集合となったこの日、数ヶ月間ともに練習を積み重ねてきた仲間としての結束力の強さでブランクを感じさせずにスタート。セリフや動きの確認とともに、熱のこもった稽古が行われた。
増田は、烏森高校の養護教員の北村真奈美役。その白衣姿に多くの男子生徒が胸をときめかせ、悩みを相談しに保健室を訪れる。セクシーな外見に似合わずサバサバした性格で、悩める生徒に発破をかけたり叱り飛ばしたりすることもしばしばという役どころ。
キャラクターと歌唱力を生かしたソロパートで魅了。演技シーンでも、保健室のベッドで、憧れの先生とのシーンを夢想する生徒に、啖呵を切りながらハリセンくらわせたかと思えば、ナルシストのイケメン生徒からの“愛の告白”も軽くあしらいつつ、女性らしさも垣間見せる。それでいて、一見不甲斐なく見える同僚の男子先生には、思わせぶりな叱咤激励を施すなど、さまざまな顔を見せる。
舞台稽古をわずかの時間ばかり拝見しただけだが、そこには、『AKB48』卒業後、舞台を中心として活動し、先輩の役者たちにもまれながら、女優として成長した自信のようなものが感じられた。なんか、もう“ゆったん”と呼べないような、ひとりの女優としての凛とした姿だった。
今後、登場しただけで存在感がある女優、凄みがある女優など、どのように女優として成長していくのか楽しみだ。
同舞台は、人気ドラマ『タンブリング』(TBS系、2010年4月~6月期)から続き4年間にわたって上演されてきた舞台公演もいよいよ、ファイナルを迎える。6月7日、8日の横浜プレミアム公演『KAAT神奈川芸術劇場ホール』(キャパ:1300)は10代〜20代の女性を中心に全回、満員御礼で幕を開けた。
続いて6月28日、29日の大阪公演『シアターBRAVA!』(キャパ:1136人)も初回から満席の大盛況となった。そして、7月16日(水)から21日までの東京ファイナル公演『赤坂ACTシアター』を残すのみとなった。
主演にはアーティストとしても活躍する俳優・松下優也。男子新体操部のメンバーには、俳優・須賀健太(19)、特撮ヒーロードラマ『獣電戦隊キョウリュウジャー』の塩野瑛久(19)、舞台『私のホストちゃん』の吉村卓也(24)、ミュージカル『「テニスの王子様2014」春の大運動会』の加藤真央(23)、舞台『弱虫ペダル インターハイ編The Second Order』の廣瀬智紀(27)、『テラスハウス』の菅谷哲也(20)、特撮ヒーロードラマ『仮面ライダー鎧武』の百瀬朔(19)など、イケメン若手俳優たちが集結。
先生役には、増田のほか、若手男性俳優集団『D-BOYS』と派生ユニット『D☆DATE』のメンバーである荒木宏文(30)、元宝塚の女優・愛華みれ(49)が出演する。
■ストーリー
自他ともに認める“史上最強の部活助っ人”烏森高校3年・望月宙(松下優也)。数々の運動部のピンチを救ってた来た望月が、最後に乗り込んだ部活が、火賀淳平(須賀健太)が部長を務める男子新体操部。元強豪だったが、現在は廃れはて、メンバーも揃わず、顧問もヤル気無しという崩壊部!望月は、持ち前の熱血で、このボロボロの男子新体操部の息を吹き返せるのか!?誰もがー度は経験する夢や仲間との絆を描く青春ストーリー。
公演スケジュール 【東京ファイナル公演】日程:7月16日(水)~21日(月・祝日)赤坂ACTシアター