アメリカのBillboard Magazineが選ぶ要注目バンド・トップ5のひとつとして紹介された、カナダのバンド“Your favorite enemies”。昨年来日し、熱いライブを行った中でオープニングアクトを務めた日本のミュージシャンが注目を浴びた。卓越したハイセンスなポップで近年、多くのリスナーを魅了し知名度を徐々に上げてきている「ハシグチカナデリヤ」だ。
そんなハシグチカナデリヤの楽曲『らぶふらくしょん』が現在、話題の音楽サービス「Frekul（フリクル）」にて期間限定で無料配信されている。
切れ味の良いギターに抜けの良い歌声、高音域を走り回るファルセットが印象的な一曲。聴いた瞬間から引き込まれる鮮やかでポップなメロディは中毒性が高く、踊れるゴキゲンなチューンに仕上がっている。さまざまな効果を出す音が響きながらも鳴らされるコードは、思わずエレキギターで真似して弾きたくなるほどオシャレでシンプル。歌われる日本語の言葉選びにもセンスが光る。
彼の手にかかれば、音楽的に重たさが出てしまいがちなる日本語も巧みに放たれ、その言葉の響きには“耳触りの妙”があり、リスナーの心を爽やかに駆け上げてくれる。著者は実際に彼のライブを観たことがあり、同曲も聴いたことがある。曲途中のコール・アンド・レスポンスなども相まって、ライブではかなり盛り上がるキラーチューンだ。（初見の著者も思わず踊った）
バンド活動後、2008年にソロをスタートさせた「ハシグチカナデリヤ」。現在までに販売されている3枚のCDは、自主発売にも関わらず数千枚のセールスを記録。また、楽曲「START」「街は今メリークリスマス」が中山競馬場のイメージソングに選ばれるなど、着実にその知名度を上げている。「最近の音楽シーンつまんねーなーと思ってる方は特に、一度ライブに見に来てください」と語るハシグチカナデリヤ。百戦錬磨の演奏を存分に味わえるライブは、彼の武器であり、音楽に対する熱量そのもの。
ハシグチカナデリヤが仕掛ける“シニカルなポップサウンドトラップ”にハマるリスナーが、近年どんどん増加中だ。（津田 聖治）
【ハシグチカナデリヤ】
広島県出身のシンガー・ソングライター。バンド活動を経て、2008年より東京を拠点にソロ活動を開始。渋谷O-WESTでのワンマンなどのライヴ活動を精力的に行い、自主制作盤が数千枚のセールスを記録するなど知名度を上げている。2012年に初の全国流通盤となるアルバム『Paprication』を発表。卓越したポップなメロディセンスに加え、弾き語りスタイルのギター・テクニックにも定評がある。2014年内にはフルアルバム全国リリース予定。
ハシグチカナデリヤ 楽曲無料ダウンロード（Frekul)
