ニッポン放送の吉田尚記アナ（38）が23日、東京・シネマート六本木で映画『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』（監督：植田中／配給：エスピーオー）公開直前記念ファンミーティングに登場した。
小学館の携帯電話向けマンガサイト・モバMANにて配信され総ダウンロード数4000万、単行本発行部数300万を誇る人気シリーズが実写映画化。東京の大学に上京し一人暮らしを始めたタツヒコが、アパートの部屋の壁に隣人を覗ける“ノゾキアナ”を見つけ、謎の美少女・えみると「見せ合いっこ」するという、『覗き覗かれる』という関係になったことから大きく運命の輪が回り始め思わぬ展開へと発展していく…。
マンガ大賞の発起人などを務め、サブカルに詳しい吉田アナ。「マンガ詳しそうだから呼ばれたというのはありますが、マンガも映画も両方好きというのは嘘ではないです」とのトークで場内を温めつつスタート。
本作へは、「ストレートにエロかったですね」とズバリ。かつてVHSの普及に貢献したといわれる伝説的な作品を引き合いに、「（『金田一少年の事件簿』や『MMR』などで知られる）樹林伸さんとも番組をやったときに言っていたんですが、マンガとは何ですかと聞いた時に、『マンガとはエロです』ということをおっしゃってて、問答無用に響くものがないとマンガじゃないみたいなことを言っていたんです。この作品も、電子マンガからですが、エロがまず先に行くのは当然で、黎明期を象徴するような作品だと思います。事実、紙にくらべてコマの使い方が贅沢なんです」と、鋭い分析を見せることに。
印象に残っているシーンへは、オイルライターで火をつけるシーンを挙げ、「韓国映画みたいな小道具の使い方だと思いました。これってマンガよりも映画の方がしっくりくるなと思ったんです。火をつけるシーンが自分のタイミングで読んでしまうよりも、間をコントロールされて観る方が、緊迫感があるなって。ここは原作よりも、映画の方がヤバいなと思いましたね」と、映画化したことで生まれた原作との違いも。
ほかにも作品へ、小道具も生活感があるというセットという真面目な話から、「男子からすると都合よすぎるだろうと思って観てたんです。俺は来られたことはない（笑）。人生の目標の1つに、色仕掛けに遭うという目標があるんですけど、遭わないですよ！人生で1度くらいはハニートラップに引っかかってみたい！」「主人公が次々とトラブルが起こってもまったく凝りない！爽快ですよ。あれだけ引っかかったら少しぐらいは警戒すると思うけど、どの罠にも引っかかりに行く。全部行くのは偉いです。ヒーロームービーだと思いますよ」と、熱弁していた。
最後に吉田アナから、「見方としては意外に、これは女子を邪で気持ちでつれてこれるギリギリの映画です（笑）。これ観て引いたら、そのまま帰ってもらうという感じで、リトマス試験紙的な作品だと思います」と、包み隠さずストレートなPRをしていた映画『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』は28日よりシネマート六本木にてR15+で独占ロードショー！さらに、映画に入っていないシーンが405分も盛り込まれた完全版DVD-BOX（6枚組）も7月2日より発売！
■スタッフ・キャスト詳細
CAST：池田ショコラ/篤海/伊東紅/鈴木すぅー/新島亜祐弥/財木琢磨/瀬戸口弘樹/栗林里莉/松本洋一/緒川凛
原作：本名ワコウ「ノ・ゾ・キ・ア・ナ」（小学館BCモバMAN刊）
脚本：藤田学
共同監督：佃謙介
監督：植田中
制作：ゴセント
製作・配給：エスピーオー
