“演歌の女王”八代亜紀（63）が3日、東京・新宿区『新宿ステーションスクエア』で、映画『ノア 約束の舟』（監督：ダーレン・アロノフスキー／配給：パラマウント ピクチャーズ ジャパン）の「ノアの箱舟出航式」イベントに登場。
映画のPRイベントには珍しい演歌歌手の出演となったのは、「方舟」と『舟唄』という「舟」つながりということと、PRスタッフが明石家さんまの番組で、舟唄の替え歌を歌っていたことから、八代亜紀に依頼したという。そして、“お約束の”替え歌を披露した。
MCをつとめたフリー・アナウンサーの山中秀樹（55）の「舟といえばこの方」と、呼びこまれると、この日、同所にヒノキ、杉、竹など合わせて約750本を使用して作られた（高さ3.6メートル、幅8.8メートル、奥行き2.2メートル）「箱舟」の中から、海をイメージしたブルーの衣装で八代亜紀が登場した。
旧約聖書の「創世記」に記述され、今なお史実かどうかの論争が絶えない、世界最古にして最大の謎「ノアの箱舟」伝説を、『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督がラッセル・クロウ主演で映像化したスペクタクルドラマ。人類が犯した、地上から消し去られるほどの罪とは何なのか、なぜノアが選ばれたのか、神と何を約束したのか、その驚くべき真実がついに明かされる。
八代は、本作を観た感想を聞かれると、「とっても感動しました。この感動は『タイタニック』以来ですよ。（2時間を超える超大作だが、）あっという間に終わってしまいました。時間を忘れて観てしまいました」と、興奮冷めやらぬといった感じ。
同映画の見どころは、「箱舟」は、聖書に記載されている通りの寸法（高さ13メートル、幅22メートル、全長133メートル）で、本物の木材を使用して作られた巨大セット。地球上の全てのつがいの動物たちが「箱舟」に乗り込むシーンや全てをリセットする大洪水の迫力などがある。
好きなシーンは、「どのシーンも本当に素敵だけれど、とにかく、愛する家族への思いと、神からの使命に挟まれるノアの心境が伝わって、とってもせつない映画ですよね・・・」と、映画のもうひとつのテーマにも触れる。
ノアを演じたラッセル・クロウのほか、妻ナーマを演じたジェニファー・コネリー、そしてアンソニー・ホプキンスと3人のオスカー俳優に、映画『ハリー・ポッター』シリーズで、日本でも大人気のエマ・ワトソンらが出演しているが、「観ているうちに、ラッセル・クロウが自分の父親に見えてきてしまいました。私は、若いころ両親を心配させて、勘当同然に(東京に)出てきたんですよ。父を心配させたこと、つらい思いをさせてしまったことが、何だかノアの姿と重なってしまって・・・観ていて号泣してしまいました」
そして、イベントの終わりには、八代の名曲『舟唄』の替え歌『ノア 約束の舟唄』をステージで披露。こぶしのきいた迫力満点の歌声と替え歌の歌詞の面白いぐらいにハマっているため、会場に集まった、大勢の取材陣、ファン、通行人も足をとめ、大いに盛り上がった。
イベント終了後、本日限定のスペシャルバージョンで披露した替え歌について、同曲を替え歌にするのは、過去に明石家さんま作詞の「ギョーザは皮１枚がいい～」を歌って以来、2度目だという。今回のほうが出来は、「全然いい」と、お気に入りな八代は、「（作詞した天国の）阿久悠さんも『いいんじゃない』と言ってくれると思う。CD化？しようかなぁ～1、2、3番まで作って、みんなにプレゼントする」と、ノリノリだった。
「舟唄」スペシャルバージョン「ノア 約束の舟唄」歌詞
木材太めの ほうがいい
箱舟三階 建てでいい
動物つがいで 乗せりゃいい
箱舟なんとか 浮けばいい
ざんざん降れば ざんざんと
世界を呑み込む 大洪水
嵐が心を流したら
歌いだすのさ 舟唄を
鳩が空からオリーブくわえてヨ
新たな世界にヨ 虹かかる
ダンチョネ
同作品は、6月13日（金）全国ロードショー
（c）2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式HP：http://www.noah-movie.jp/
