お笑いコンビ『オアシズ』大久保佳代子（41）と『ドランクドラゴン』塚地武雅（41）が13日、都内で行われた映画『バチェロレッテ～あの子が結婚するなんて！』（監督：レスリー・ヘッドランド／配給：ギャガ GAGA★）のバレンタインイベントに登場した。
高校時代のおデブでおブスな友だちの結婚式に出席する独身女子（＝バチェロレッテ）3人組が、結婚式前夜に売れ残る危機感と嫉妬から大暴走を繰り広げるコメディ。この映画にちなみ、41歳で未婚という共通点を持った大久保と塚地が、「脱・売れ残り」をかけ、バトルトークを展開した。
日本独身女性を応援する「バチェロレッテ党」党首として、宣伝活動と婚活を行う大久保はミニスカ姿で登場し、「わたしが美脚だっていう、うわさは届いていますか？常に勝負服にしていないと、老い先短いんでね。だけど今日は、なぜわたしの横にこんなガマガエルが……」とこぼし、塚地が「お互い様ですよ」と、突っ込む。
さらに、大久保は、「ここも婚活だと思っているので、ビシビシいやらしい目で見ていきたい。パンチラとって写真週刊誌にどしどし載っけてください」と、妙なアピール。塚地は、その勢いに呆れつつ、「ここも大事な出会いの場だと考えている」と、その部分は大久保に同意。
この人だけには先を越されたくなかった人として、お笑いコンビ『北陽』の“あぶちゃん”こと虻川美穂子（38）の名を挙げた大久保は、「付き合っている時から知ってて、トントン拍子にいったんでキツイなと。ちゃんとしたイタリアンのシェフの“物件”を見た時に羨ましいと思い、全力で阻害してやろうと思った」と、恨み節。
一方の塚地は、相方の鈴木拓（37）の名を即答し、「（鈴木は）初めて付き合った人と結婚したんですよ。結婚しているということで、モテないという要素はなくなる。あいつだって見た目悪いのに、僕が“ドランクドラゴンのモテない方”にされるし、その手の番組でも、あいつが司会者側で、僕がイジられる側になる。子供もいるから焦るんですよ。『うちの息子も8才でさぁ』なんていうと、僕とは1年1年が違うんだろうな」と、羨ましそうに語った。
ヒートアップした大久保は、「結婚してんのがそんなにエライのか？と思うけど、世間的な評価を見ると、結婚したいなぁと。社会的には欠陥あるんじゃないかという域に入ってきている。世間体が怖い。日々婚活だと思っている。合コン行く、ネットにも登録する」と、なりふり構ってられない。
さらに、突然、塚地に対して、「テレビがなくなっても営業があるでしょ。だから、結婚相手として候補に上がったことある。いまはガマガエルの魔法がかけられて、結婚するときには、いい王子様が現れるんじゃないかと考えたこともある」と、まさかの告白も飛び出した。
明日のバレンタインは、「仕事は仕事ですけど、義理チョコ配ることが分からない。（分かってて私から）欲しい？」と、マイナス思考。
塚地は、「例え、義理チョコとわかっていても、くれる人のほうが好感度が上がりますよね」と、アドバイスすると、大久保は、「トリュフを今日、手作っちゃって、ビニール袋入れて、明日、共演者やスタッフに配ってみたい。物件募集中です」と、俄然、やる気。
塚地は、「（明日は）もらう予定はひとつもないですね。明日の仕事は女子がいる仕事じゃないし・・・あとは、事務所に届いているかですが、去年は1個半ですからね。“半”はコンビで1つ」と、寂しそうに語った。
そんな塚地は、アイドルグループ『ももいろクローバーZ』の大ファンであることから、「メンバーからチョコをもらいたいか？」と問われ、「異性として見ていない。夢を与えてくれる元気なちびっ子たち。パワーをもらっていて、それをチョコというなら毎日もらっています」と、開き直っていた。
最近の“トキメキ体験”を尋ねられた大久保は、「トキメキ損が多いというか。ちょっといいなと思っても（相手が）結婚していたり彼女がいたり。そもそも私のことをそんな目で見てなかったり」とため息。35歳を過ぎたあたりから、年々、妬み・ひがみが増しているという大久保は、「（周りの人が）結婚していくのはいいけど、旦那がブサイクであってほしい、無職であってほしいなど、質の悪い旦那であって欲しい」と、女としての本音をポロリ。
塚地は、「こういうスタイルだから、周りが全員敵にしか見えない。この映画でも太っている子に感情移入しちゃう。この（太っている子が結婚して勝ち組になる）現象を起こしたい。闘いたい。結婚したい。子供欲しいー」と、魂の叫び。大久保も、「凪の状態が続いていて、安定していますけど、波瀾万丈とは言わなくても、トラブルでもいいから起きたい」と、嘆いていた。
イベントでは、「自分と結婚した場合のメリット」「異性のキュンとなる仕種」「理想のバレンタインデート」の3項目で、「どちらが早く“売れ残り”から抜け出せるか」を、観客が“あり”“なし”判定した。
「自分と結婚した場合のメリット」で大久保は、「わたしは実は口が堅いし、もし存在を消せと言われたら、消して部屋の隅にいます。夜の要求にも思っているとおりに動きます。皆さんの人形だと思ってください。なんだったら、要求以上に動きます」と、グイグイくる。
一方の塚地は、「ちゃんと、女の人の話聞きますよね。ちょっとでたアラをイジって突っ込むんだけど、落ち込む方向じゃなく、その人が面白いと思わせる方向に話を展開できます。楽しい時間を過ごせる」と、アピール。
「異性のキュンとなる仕種」では、大久保は、「脚を組み替える」、「上目づかいで見る」という2つを同時に挑戦。「脚骨折した人がリハビリするみたい」（塚地）というほど、スローモーションにユックリとネチッこくやると、塚地も観客もドン引き。
塚地は、「仕事に真剣に取り組む姿」、「ネクタイを緩める」という動作をコント風に“IT企業の社長”をイメージして熱演し、こちらは客席に大ウケ。
最後の「理想のバレンタインデート」では、大久保が、「恋人にあえてそっけない板チョコをプレゼントし、食べたらその中に熱海行きの新幹線のチケットが出てくる。そこから一緒に温泉に行く」というプランを披露するもドン引き。
一方の塚地は、女子が積極的になれるイベントだから、普段は男性主導のデートをその日だけは女性主導で進めるそうで、「男装ではないけど、その日はパンツスーツ着て、店も女の子が用意し、車も女の子が運転する。海に行って、キャッチボールをして、最後にボール代わりにチョコレートが飛んでくる」という願望を語り、これには、失笑を買っていた。
結果は、僅差ながら塚地が勝利。大久保は、「全然くやしくないわ」と、毒づいた。
同映画は、2月22日よりロードショー
