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小松菜奈 中島監督は「優しいクマさん」

小松菜奈 中島監督は「優しいクマさん」
映画初出演となる小松

 映画『渇き。』(監督:中島哲也/配給:ギャガ)の完成披露試写会が9日、都内で行われ出演した役所広司(58)、小松菜奈(18)、清水尋也(15)、橋本愛(18)、國村隼(58)、オダギリジョー(38)、中谷美紀(38)、中島哲也監督(54)が出席した。

 “このミス”こと第3回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した深町秋生の果てしなくエグイ小説が、中島監督によって映画化された。白いスーツを着た役所広司が「ひたすら『クソが!』『死ね!』『ぶっ殺す!』と連呼する姿はスカーフェイスのパチーノのようであります」(深町)という“劇薬”映画がいよいよ公開。

役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
映画『渇き。』完成披露試写会

 これまで演じた作品の中で最悪という男・藤島を演じた役所は「気持ちよくやらせていただきました」とスッキリとした笑顔で挨拶。“狂犬”と書かれたキャッチフレーズにも「宣伝もいい名前をつけてくれたな。クランクイン前だったらもっといい芝居ができたかも」と愉快そうに語った。

 9年ぶりの中島作品という中谷は「今日は日本映画界を震撼させる衝撃が走ると思います」とコメント。中島監督から「中谷さんには絶対にオレの悪口を言わないように釘を指している」と念を押された中谷だが「思い返すと、監督に本当に助けられたな。雪の中のロケだったんですけど、100テイクぐらいいくかなと思っていたら、1テイク、2テイクで。ちゃんと考えてくれてるんだな」とひねりの利いた言葉。監督は「雪ってリテイクがきかないんですね。渋々OKにしました……ウソです」と会場の笑いを誘った。

 物語の鍵を握る藤島の娘を演じた小松は“天使?”と書かれた言葉に「天使か悪魔かって言われると確かに悪魔かもしれない。人を惹きつける不思議な魅力を持っている女の子」と緊張がちに話した。厳しいことで知られる中島監督。小松は「最初は怖かったんですけど」と明かしながら「私が緊張しているのをわかってから、緊張しないように気を使ってくださって。優しいクマさんみたいな方ですね」と意外な印象。橋本も「クマのイメージがついてきます。監督とは4〜5年ぶりにご一緒。あの時の私はピヨピヨだった。監督は全然変わってない」と同意。中谷も「優しいクマさんのような方です」と監督をからかった。

 「おかしい人か、ジャンキーか、変態しか出てこない」と話す國村は「えらいホン(脚本)やなと思いました。登場人物がスゲーな」と感心。“畜生”というインパクトのある言葉をあてられたオダギリは「うーん……期待するような答えが出るか……」と絶句。「“畜生”ってなかなか思わないですよね。言葉としても使ったことないし……」とただ困惑していた。

 最後に監督は「本当にヘビーな内容のお話。原作に興味を抱いて絶対に映画化したいと。最初は小さい自主映画として作ろうと思っていたけど、たくさんの人の協力があって、素晴らしい俳優さんが集まってこういう大きな会場で観ていだける。自分でも信じられない。血だらけで目を伏せたくなるところがいっぱいあると思うんですけど、一番最後まで観ていただければちゃんとした人間ドラマとして受け取ってくれると思う」と思いを語った。

 『渇き。』は6月9日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー!

役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足

役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足

役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
役所広司
役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
小松菜奈
役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
清水尋也
役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
橋本愛
役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
國村隼
役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
オダギリジョー
役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
中谷美紀
役所広司、“狂犬”のキャッチフレーズに満足
中島哲也監督
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