元プロ野球選手・監督の野村克也氏(78)と元プロ野球選手の石井一久(40)が25日、東京・新宿の神宮球場で開催されたヤクルト対楽天戦の始球式に登場した。
ライオン『ルックおふろの防カビくん煙剤』のキャンペーンとして試合前に行われた始球式。ヤクルト、楽天などで監督として活躍した“ノムさん”が打席に立ち、ヤクルトOBとして活躍した石井がマウンドに立つとスタジアムから温かい声援が起こった。
野村氏は「おう、久しぶりだのう。来い! でもぶつけるなよ!」と呼びかけると、石井は山なりのボールを投げ空振りをとった。報道陣の取材に野村氏は「コントロール悪いのは知ってたから心配だった。もしぶつけられて終わりになったらちょうどいいかなと頭をよぎった。神宮で終わりならいいかな」とユーモアたっぶりに語った。
黒カビに扮して黒の衣装の野村氏に石井は「監督はカビが似合う」と迷言を送り、野村氏は「ホメてるつもりだけど、傷ついてるんだぞ」と苦笑い。久しぶりの“師弟”の再会だが「現役時代はモテるって印象なかったけどすごい奥さんをもらった。古田も女子アナ。野球やらないで……」と怪しげな手つきで報道陣を爆笑させた。
衰えを知らない野村氏のトークに石井は「奥さん(フリーアナウンサーの木佐彩子)に『監督は元気でした』と伝えときます」とお手上げ状態。現在は吉本興業に所属する石井だが、野村氏からは「俺とお笑いやるか? 俺がキャッチャーだからサイン出してやるぞ」といじられっぱなしだった。
なお試合は2−3で楽天が勝利した。