歌舞伎俳優・中村七之助（31）と尾上松也（29）が24日、東京・墨田区「東京スカイツリー」で行われた「東京スカイツリータウン2周年記念 スカイツリー歌舞伎 presented by『アサヒスーパードライ ドライプレミアム』」に出演し、演目『団子売』を披露した。
5月12日～6月1日まで行われている、東京スカイツリータウン開業2周年記念イベントの一環として、24日、25日の2日間行われた「スカイツリー歌舞伎」。今回の演目『団子売』は、団子を売り歩く夫婦が軽快な杵（きね）さばきや息の合った踊りをみせる。
スカイツリーでの初の歌舞伎披露に、女房役の七之助がスカイツリーを指さして眺めるアドリブの振り付けに、1500人集まった観客からも歓声があがった。しかし、松也は、「見とれて振りを忘れてしまいました」と、自己申告。七之助も、「（松也が）肩を叩く予定だったのになかなか来ないなぁと。本当はもうひとくだりあるはずなんですけど・・・明日（25日）は頼むよ」と、苦笑い。
野外での歌舞伎公演を多く経験している七之助は、「スカイツリーの下で踊ることはめったにないので、楽しかったです」と、涼しい顔だったのに対して、野外が初、演目の「団子売」も初と“初もの尽くし”だった松也は、勝手の違いに四苦八苦。
歌舞伎を披露した後、15分で化粧を落としスーツ姿に着替えてトークショーに挑むというスケジュールに、「15分で着替えると聞いて逆ギレしそうになりました。そんなの無理だから、衣装とカツラをつけたまま出させてくれと。金だらいで体を洗うのは初めての経験だった」と“初体験”を振り返っていた。
実際は、ぎりぎりかとおもったら、少し会話をする余裕もあったそうで、「出来るもんですね。経験値の違いを思い知らされました」と、七之助に感心しきり。
また、松也は、「所作も滑らないし、普段は風の音うるさく感じないのに、風の音が耳に入ってきて、妙に風を感じて不思議でした」と、普段との違いに戸惑った様子だったが、七之助は、「外でやると、風が吹くのはどういう状況なのかなど、自然を感じることで、小屋の中でもリアルな演技ができる」と、語った。
今後やってみたい野外として七之助は、「国内は出雲大社、厳島神社、九十九里などたくさんある。海外での野外はないので、ピラミッド、凱旋門など、むこうの象徴的な建物の前で踊ったら、すごく合うと思います。想像すると合うなぁと思います。ピラミッドの前で『連獅子』の毛を振ってたらかっこよくないですか」と、瞳を輝かせていた。
松也も、今回の野外公園ですっかりとりこになったようで、「いろんなところでやってみたい。（七之助が）『俊寛』を海辺でやっているの観てますから。海辺で経験積んでみたいなぁ」と、思いを巡らせていた。
そして、七之助は、「3周年も呼んでください」というと松也も、「毎年、歌舞伎を呼んでいただいて、できれば僕と七之助で演らせていただけたらうれしいな」と、語った。
七之助と松也はプライベートでも仲が良い。18日に31歳の誕生日を迎えた七之助は、松也らにサプライズ・パーティーをしてもらったそうで、「僕たち（七之助さんと松也さん）の行きつけのお店で、バレバレのサプライズ・パーティーをしてもらいました」と、笑顔。18日から19日と19日から20日の2日間連続で松也と一緒にいたという。
七之助は恋愛について聞かれると、「ないですね。だからこいつ（松也さん）といるんです。悲しいかな。なんで誕生日に男だけで（パーティーに）行かないといけないんだ」と、苦笑い。
一方、元『AKB48』のメンバーで女優・前田敦子（22）との熱愛が報じられている松也は、報道陣から、「最近デートは？」と、声を掛けられると、「おっと、時間だ」と、芝居がかった口調に笑顔を浮かべて退散。これに七之助が、「あっ、逃げました！厳しく言っておきます」と、フォローしていた。
