
報道:共演者から教わるというのはありますか?
藤ヶ谷:“升にぃ”からいろいろ聞いています。
升:あんなことやらこんなことやらね(笑)。長くこの世界やっているので、舞台やってきた経験の話とか、若いころ、あんなだったよということを教えています。
藤ヶ谷:ゆっくりお話したりはこれが初めてですね。稽古時間もたっぷりあるからコミュニケーションできますよね。
報道:化学反応が自分の中で起こっていたりはしますか?
藤ヶ谷:グループにいると、いろいろ7人でやらせて頂いてるなというときの感覚もあれば、ジュニアと変わっていないという時もあるんですよ。みなさん、年齢も近い方とやらせて頂いて、『大人だなぁ』と思うところもあれば、自分も含めてですけど、小学生時代と変わらないんだなと思うところはありましたね。
報道:小学生というと小学生の服装になるということもあるんですよね。
藤ヶ谷:しますよ。先に言いますけど、します。
報道:見どころは?
藤ヶ谷:それも言っちゃった方がいいんですかね(笑)?帽子とランドセルです!あんまり言っちゃって大丈夫ですかね。先に言っておいたほうが、(報道の)みなさんもここだなと注目していただいたりとか、よりピントを合わせて撮って頂けますしね。
報道:そのときは話し方も違う?
藤ヶ谷:違います!そういう小学生時代もあって、大人なときもあるので、先程、言いましたけど、みなさんも子どもから大人になっていくというのを描いていく作品なので面白いですよ。きっと観てても、こういう友達とつるんでいたなぁとか、ケンカしたなぁとか、じんわり来るんじゃないかなぁ。
報道:心の動きも難しいですよね?
藤ヶ谷:難しいですね。でも、やっぱり楽しいなって思えて、変に背伸びして、技術がどうというより、自分に合ったところを聞いたりとか、やってみたりとかして、けいこも1ヶ月くらいあって、集中してできたので、それがどう、板の上でどういうチームワークが出るのかは楽しみですね。
報道:中尾さんの役は子どもころから変わらないヤンチャな感じ?
中尾:はい。小学生から大人になっても変わらない。こいついつまでも子ども臭いやつだなという役をやっていますけど。共通点はいっぱいあります。いつまで経っても大人になれない感じとか。(演出の)田村さんが藤ヶ谷さんとか窪塚さんとか、僕らを観て、こういう人間の要素を持っているんじゃないかなという感じで入れているので、そこが田村さんという演出家が作る舞台の演出なのかなとそういう感じですね。
報道:中尾さんは最近顔が変わったというお話もありますが?
中尾:整形疑惑ですか!?本当にみなさん、ちょっとでいいから書いといてください。やってないですから!マジで!本当に!!してたらもうちょっと変わってますよ!!!これ(今の顔)じゃ失敗ですよ!ホント!変わってませんよ。お願いしますよ!
報道:そんな話は稽古場ではしないんですか?
藤ヶ谷:「楽屋で(整形疑惑報道が)出てるんだけど」とは言ってました。テンション的にはでもいまのようなテンションで「マジやってねぇから!」って感じでしたよ。やってないみたいです。
報道:今回、初座長ということで、キスマイのメンバーでは既に座長を経験している方がいますけどアドバイスとかは貰いましたか?玉森(裕太)くんとか宮田(俊哉)くんとかから?
藤ヶ谷:アドバイス…うち、あんまりそういうのやらないんですよねー。でも、宮田が『キフシャム国の冒険』で立たせて頂いた会場に次、僕もコルトガバメンツで立たせて頂くので。感覚として、あっ宮田さんが立ったところなんだなーと。そういう感覚で演じようと思います(笑)。
報道:メンバーも宮田さんとかの舞台を観に行ってましたよね?
藤ヶ谷:行きました。
報道:じゃあメンバーも今回は観に来てくれますよね?
藤ヶ谷:はい。ただ、まだ何も(連絡)ないので。(横尾)渉は2、3回くらい来てくれると思います。1回はメンバーと来たりしながら、あと2回はマネージャーを通さず来るんじゃないですかね。
報道:横尾さんは今月16日が誕生日で来そうですよね?
藤ヶ谷:渉の誕生日かぁ。めっちゃ仲いいんで、『5月11日から舞台始まるね。頑張ってね。もうすぐ俺の誕生日だけど…』って言ってて。そういう話があったんですけど、それだけなんで話が盛り上がらないですね(苦笑)。
報道:では初日へ向けて意気込みを!
藤ヶ谷:とにかく集中したい。自分の話をまず、するとジャニーズの人以外とやるのは初めてです。ストレイートプレイは初めてで、こういうおもしろさと難しさを感じながらやっていますので、作品においても偏らずいろんな方にメッセージが届くんじゃないかと思いますので、僕ら5人とスタッフのみなさんが、作り上げた空気感とか間というものがバッチリ出ればいいなと思っています。
舞台『コルトガバメンツ~ハジメのハジマリ~』は5月11日~6月8日に東京・渋谷のパルコ劇場にて、6月10~13日に大阪・森ノ宮ピロティホールにて、6月20~22日に福岡・北九州芸術劇場大ホールにて上演!
※前編はコチラ!
■あらすじ
部屋でひとり、鬱屈しているハジメこと藤井肇。そこへ小学校時代の同級生、信ちゃんこと能美信也、ゾメこと愛染正次、アキこと吉田明夫の3人が、15年ぶりにやってくる。
小学生当時、責任感が強くクラスの人気者だったハジメが同窓会に来なかったのを心配して、訪ねてきたのだ。
ハジメは同級生たちと思い出を語っているうちに、心の奥底に分飲していた当時の記憶と、信頼していた上司・松下英一とのある出来事が、シンクロするようによみがえってきて……。
葛藤を抱えながらも必死に生きている同級生たち。陰鬱とした心の叫びを抱えて、不器用に生きるハジメ。ハジメは暗く深い心の傷を克服することができるのか――。彼らは過去を乗り越え、前に進むことができるのだろうか――。
■配役
○藤井肇(27)/藤ヶ谷太輔
小学生との時は仲良し4人グループのリーダーシップをとるほどの行動力と責任感のあった少年だったが、大人になってきらきらしさを失ってしまい、心に陰鬱さと葛藤を抱えている。
○能美信也(27)・浅野(藤井の同僚)/中尾明慶
プロレス好きのやんちゃな少年がそのまま成長したような青年。寿司屋の板前で妻と小学生の息子がいる。
○愛染正次(27)・古川(藤井の同僚)/窪塚俊介
小学生のころからキモイと揶揄されており、ものごとを斜めから見るクセがある。自称フリーライター。
○吉田明夫(27)・白石(藤井の同僚)渋谷謙人
藤井の同級生。小学生時代にモテ期の絶頂を迎えたが、若くして経営者となった今は気苦労から一気に老け込み、その面影もない。
○松下英一(54)/升毅
藤井の務めていた大手建設会社営業部の上司。ある出来事をきっかけに藤井と対立してしまう。


