元フジテレビアナウンサーで現在は女優でフリーアナウンサーの平井理央(31)が24日、都内の表参道ヒルズで『箭内道彦 月刊 風とロック展〜愛と伝説のフリーペーパー、その神髄〜』プレスプレビューにクリエイティブディレクターの箭内道彦(やない・みちひこ)と登場した。
同展は箭内が企画、撮影、編集、インタビューなどを行い私財を投入して作ってきたフリーペーパー『月刊 風とロック』の創刊100号を記念して行われる展示。これまでに忌野清志郎、YUKI,ももいろクローバーZ、斉藤和義、峯田和伸(銀杏BOYS)、ザ・バックホーン、東京事変、猪苗代湖ズ、長澤まさみ、リリー・フランキー、成海璃子、福山雅治、オノ・ヨーコなど同誌を飾った数々の人々を写真と文章で振り返る。
2011年に行われたライブから同誌にたびたびインタビュアーとして登場する平井。当時のライブ写真を見ながら「楽しかったですね!」と話し「その時は撮られているのに気付かなかったんですけど、写真を見てみると楽しかった雰囲気が蘇ってきます」と笑顔で語った。
創刊号について箭内は「峯田和伸と山口隆(サンボマスター)の2ショットが実現して嬉しかった。その時初めて雑誌のページが4の倍数だと知ったぐらい。みんな編集プロダクションに外注してると思ってますけど、全部僕とスタッフがやってます」としみじみ。かなり苦労を重ねたようで「赤字中毒みたいになってしまった。赤字が出ると楽しくなっちゃう」と語ると、平井は「私、某テレビの収録でかなりの赤字を出してしまったときはそんな風に思えなかった」と苦笑した。
印象に残っている人物を聞かれるとオノ・ヨーコの名前を挙げ「ニューヨークのカフェでインタビューしたんですけど、オノさんが『キャフェラテ』と注文しているのを聞いて“カフェラテをキャフェラテって言うんだー”と思って僕も『キャフェラテ』と注文。オノさんが『影響されやすいのね』と笑ったのが印象的。中学生の初デートのような気持ちでした」と語った。
一方、平井は、自分だったらどんな人にインタビューしてみたいかを聞かれ「私はスターウォーズが大好きなのでジョージ・ルーカスさん。でもそうとう大赤字になりそう」とためらいながらコメント。すると箭内は「やっちゃえばいいんだよ。電話したら出てくれるかもしれない」とプッシュ。平井が「そう考えただけで楽しくなりますね」と話すと「(実際に)やらないと楽しくないですよ!」と熱く語った。
宮藤官九郎からもらった「タダより熱いものはない」という言葉をモットーにしているという箭内は「目標は500号。いざとなったら日刊にしてもいい」と意欲を燃やし、最後に「数少ないと思うんですけど、(読者は)一緒に作ってきた仲間ような感覚。ちょっと変ですけど、僕からおめでとうと言いたい」と感謝した。
『箭内道彦 月刊 風とロック展〜愛と伝説のフリーペーパー、その神髄〜』は東京・渋谷の表参道ヒルズ本館地下3階スペース オーにて4月25日から5月6日まで開催。