
(前編から)
報道:舞台としては“中の人”ということですよね。
加藤:僕は中の人ではない人ですね。中にも入れないような人。「中とは何なのか?」という哲学的なメッセージもあったりなんかしますけど、本当に一筋縄ではいかないコメディーだなと思っていますね。
報道:河原さんは加藤さんの“中の人”という役なんですか?
河原:なんなんですかねー。分身ですかね。せんえつながら、目をグッとやったりした方がいいのかな(笑)
報道:“つまらなくはない”中の人ですか?
河原:(加藤と)一緒にしないでください(笑)
加藤:ここでも斬り合いが…。
報道:中身は面白いってことですね?
加藤:そう受け取ってもらえると嬉しいかなと。最後には、つまらない男がどう変化するのかが見どころだと思います。
河原:観てくれたスタッフさんとか、僕は全然分からないですけど、泣けるらしいですよ。「つまらない、つまらない」と言われ続けてきた主演の加藤くんは、カルマを発動させて、そこが本当に泣けるらしいので。
報道:そういう展開を演じるのはどうですか?
加藤:楽しいけども大変ですね。急に追い込まれて、自分でも見たことない自分が出てくる感じです。僕自身が今までやってこなかったようなことをいっぱいやらせてもらっているので、加藤シゲアキを知っている人は「加藤シゲアキがそんなことになっているのか!」というようなことになってます。
報道:つまり、らしくない“らしい”になってる?
加藤:そうですね。

報道:小松さんはこんなカンパニーの中でやってみてどうですか?
小松:本当にみなさん、すごい役者の方々ばかりなので、ここにいるのが信じられなくて、本当に毎日、コメディーなので楽しませてもらってますね。(加藤は)現場を引っ張っていってくださってます。
報道:加藤さんはつまらなくないですか?
小松:うーん…。
加藤:おい!!みんな言ってくれよ、今のうちに!!!
報道:でも、雰囲気はいい仲間になってますね。
加藤:そうですね(苦笑)
報道:NEWSメンバーは観に来る?
加藤:来ると思いますね。だからそれこそ、「シゲがそんなに動くの!?」ってことになると思いますね。何ならもう、ライブと同じくらい、カロリー消費だと思います。後の展開は怒涛なので。毎回ヘロヘロですけど。コンテンポラリーをやろうと言っていたので、なかなかジャニーズとコンテンポラリーって一緒になることがないと思うんですけど、ここに来て初挑戦なので、高い壁越えていこうという感じですね。
報道:じゃあ舞台はつまらなくないってことですね。
加藤:そうですね!!声を大にして言いたい!!!
河原:どうかなー(笑)。
報道:加藤さんは本を3冊出されてますが、それでまた、台本の読み方とかは変わりましたか?
加藤:いや、逆に、素直に読めるというか、マギーさんが望んでいることを、忠実にやろうと素直になったと思います。言っておきますけど、僕の本もつまらなくないということで!
河原:きょうは必死です(笑)
報道:あす25日に初日なので意気込みを。
加藤:一筋縄ではいかない舞台で、アートと喜劇の融合というのはこういうことなんじゃないかなと思います。ぜひぜひ、機会があれば足を運んで頂ければ。
舞台『中の人』は4月25日から5月11日まで東京グローブ座にて、5月16~18日には大阪シアター・ドラマシティにて上演!
■公演概要
脚本:マギー
演出:河原雅彦
出演:加藤シゲアキ、小松彩夏、山内圭哉、吉本菜穂子、加藤諒、藤田善宏、伊藤正之